なぜ私は他の誰かではなく、私なのか？buggyの新作個展が浅草で
ミュージシャンや俳優、政治家……資本主義により大量消費される著名人に鼻血を垂らした風刺作品で知られるストリートアーティスト・buggyの新作個展「なぜ私は他の誰かではなく、私なのか？」が東京・浅草エリアの「WATOWA GALLERY」にて開催。
会期は10月6日（金）〜10月22日（日）。
新作シリーズのタイトルは「Chrome」。
顔にクロームメッキのようなペイントをほどこしたポートレイトのような作品が展開される。
同シリーズについて、buggyはこのようなステートメントを公表している（一部抜粋）。
本シリーズ” Chrome” はポートレイトの言わばそれをそれとして成す重要な要素である顔または表情をメディウム、レジン、シルバーペイントなどで、 人間の持つ温かみや人間の有機性を生物の性質を有さない無機質な素材を重ねることで相対化し、多層構造の半立体物で覆い隠すことで反射が空間を より複雑化し被写体の持っている本来の姿や本質を想起させ、その全てがお互いに絡み合い相互反応し無秩序な状態を作り出すことで認識の変化、 認知の変化を与え鑑賞者を混沌へと促す。また表情を覆い隠すことで、被写体の断片から自己相似性を見出し自己の存在を顕在化させ、自己を再編集し 再認識をする。
加工やフィルター、セカンドID、偽アカ、なりすましアカなど、SNSやネット社会へのアンチテーゼとも捉えられるような作品たち。
これを目の前にしたときに覚えるのは快感か、嫌悪か──確かめに訪れてみては。
なお、土日祝に訪れるなら予約不要だが、水〜金曜日は要予約（※月火定休）。入場料はミニマム500円から自身で金額を決めるドネーションシステムを採用している。が、毎週日曜日は無料で閲覧でき、台東区民に限っては期間中いつでも無料で閲覧できるという。
『buggy SOLO EXHIBITION「なぜ私は他の誰かではなく、私なのか？」』
