約5ヶ月に及ぶ「全米脚本家組合」のストライキ、ついに終了

5月から続いていた「全米脚本家組合(WGA)」のストライキが、ついに終了。制作会社側と一定の合意に達したようだ。

「WGA」がストライキを始めた理由の1つは、AIに仕事を奪われないようにするため。脚本をAIに学習させようとする制作会社の動きに反対してストライキを決行していた。

今回合意に至った背景には、脚本家たちの報酬アップや待遇の改善などがあるらしい。また、AIに関しては以下4つの指針が定められたそうだ。

  • AIによる作品の生成や訂正は禁止。また、AIにより脚本家の権利が損なわれるようなことが起きてはならない。
  • 会社が認めれば、脚本家はAIを活用して作品を生み出すことは可能。しかし、会社がAIの使用を脚本家に強制することはできない。
  • 会社側が脚本家に素材提供をする場合、もしAIによって生成されたものならその旨を開示する必要がある。
  • 脚本家の作品を使ってAIの訓練を行うことに対して「WGA」が禁止を訴える権利を認める

制作現場においてAIを完全に排除するわけではなく、AIが脚本家たちの仕事を奪わないようにするための規制が盛り込まれているようだ。「WGA」側は内容にほぼ納得し、ストライキは終了したんだそう。

ただ、これで全ての問題が解決されたわけではない。というのは、ハリウッドでは「映画俳優組合(SAG-AFTRA)」がストライキを継続しているからだ。

制作スタジオ側と俳優組合たちの対立は、いつ決着するのだろうか——。

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