【韓国】肉体美を”奇跡の1枚”に残すのが大流行中!
韓国が、“ムキムキ大国”になろうとしている──。
世界的にも話題になっているK-POPは、アイドルたちの筋トレやダイエット法までも注目の的になるが、一般の韓国人の肉体美に関するトレンドをご紹介。
じつはここ数年、韓国で「바디프로필(ボディプロフィール)」なるものが大流行。韓国語のハッシュタグ「#바디프로필」をInstagramで検索すると、ヒットした件数はなんと492.5万件にものぼる。
“失敗知らず”の
「ボディプロフィール」とは?
簡単に説明すると、ボディプロフィールとは一定期間の運動や食事制限を行い、身体を引き締めた後、その姿を写真に撮る行為。それも、わざわざ専用の写真館を押さえて撮影に及ぶという。肉体改造の準備期間を設けるため、基本的には3ヵ月先の予約しかとれないらしい。
また写真館では、腕のいいカメラマンはもちろん、メイクアップアーティストや衣装係も配属されていて、“奇跡の一枚”にかける韓国人の本気が感じられる。
ちなみに、ボディプロフィールにかかる費用の合計は、大体110万ウォン(約12万円)ほど。お財布に優しいとは言えないが、この値段設定だからこそ、究極の肉体美を目指しやり遂げるモチベーションにもなるのかもしれない。
コロナを機に大流行
生活習慣を見直すキッカケに
ボディプロフィールが流行した理由はいくつかある。
2010年ごろから始まり、韓国国内でボディメイクが流行し、ジムに通う人が増えた。それまでボディプロフィールは、ボディビルダーやスポーツトレーナーの宣伝材料用写真の役割を果たしていたが、最近ではインスタ映えの観点からも一般の人々の需要が増えているようだ。
その実、新型コロナウイルスがその流れに追い風を吹かせたと言われている。ステイホーム期間中の運動不足が増えたこと、同時にデリバリー文化の急速な影響で偏った食生活を送る人も多かったに違いない。
そのため、コロナが収束しだす頃にダイエットを開始する人が増え、ボディプロフィールを目標に頑張るモチベーションになった、というわけ。
ワークアウト需要の高まりと、コロナ後のダイエット目的が大きな着火剤となり、今では一般の人でも自分自身の筋肉美を写真に収めるまでに。
インフルエンサーも挑戦
このトレンドには、日本でも人気のある韓国人インフルエンサーが積極的に挑戦している。
在日20年以上の韓国人「きばるん」は、過酷な運動と食事制限をして3ヵ月で−15kgに成功し、晴れてボディプロフィールの撮影ができたという。
ちなみに、ボディプロフィールは男性だけではなく、韓国人女性のあいだでも流行中。
YouTube登録者数399万人、大人気動画クリエイター「옐언니」も−7kgを達成し、幼顔からは想像できないバキバキの腹筋を仕上げ撮影に挑んだ。
日本と韓国で活躍する美容系YouTuber「会社員J」は、撮影のために3ヵ月で−12kgの減量に成功。撮影後はすぐに日本に飛び立ち、大好きな焼肉をご褒美に頬張ったんだとか。
過酷な運動や食事制限など、彼らがどれだけの期間と努力を重ねたかを赤裸々に公開していることからも、インフルエンサーたちの挑戦は注目されている。
メリット・デメリット
ただし、華々しいプロフィール写真の裏には、苦労やリスクも存在する。
過度な運動による健康障害や体型維持の難しさなど、様々なケースが報告されているほか、摂食障害や過剰な運動による健康被害に悩む人もいるようだ。
実際に、きばるんが投稿したYouTubeの概要欄には、過酷なダイエット期間についてこんな言及も。
「YouTubeでは発信してないですが、毎日キツすぎて運動中吐くのは当たり前。お腹すきすぎて夜眠れない毎日でした……」
それでもなお、このトレンドが人気となっている理由は、自己肯定感を高められるからだという。また、メンタルも同時に鍛えられることで、より強い自分へと成長できることがメリットなのかもしれない。
今回は筆者の友人に経験者がいたため、話を伺うことに。
TABI LABOの取材を快く引き受けてくれたのは、一般の韓国人김철희(Kim Chul-hee)さん。彼は友人の助けを借りながら、3ヶ月で体を鍛えあげ撮影に成功(写真上)。
準備期間はおいしいご飯が食べられないことがデメリットだったと振り返りながらも、ボディプロフィールを他の人にも勧めたいと語る。
「とてもおすすめだよ!人生で一度はやってみる価値のある体験だと思います。ボディプロフィールが単なる写真撮影ではなく、自分の限界と向き合い、それを克服していく経験を多くの人に持ってほしいです😆」
自分の限界を突破し、誰にも自慢できるような体型を手に入れてみたい方、ぜひボディプロフィールの予約をしてみては?