アメリカ、飲酒運転撲滅に向けて加速中

「米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)」が、飲酒運転の防止を目的とした新技術の採用を将来的に自動車メーカーに強制すると発表。このプロセスでは、飲酒運転者が車両を発進できないようにすることを目指すという。

可能性が見込まれているのは、アルコールを検出する呼気センサータッチセンサーなど。また、カメラでドライバーの目の動きを監視して飲酒しているか否かを判断するシステムも選択肢の1つになり得るそうだ。

ただ、同プロセスを進めるにあたって課題となるのが、誤検知の問題。

アメリカでは1日に約10億回もの自動車移動が発生しているため、たとえ99.9%正確に検知できるシステムが導入されたとしても、毎日約100万件の誤検知が起こると考えられるんだそう。

しかし、飲酒運転による事故は多く、2021年の統計データでは飲酒が原因の交通事故で死亡した人は1万3384人もいたとのこと。システムの正確性を追求するのも大切だが、飲酒運転を防止する技術の導入を優先する必要があるのかもしれない。

なお、今回の発表はアメリカでの話ではあるが、日本でも飲酒運転による交通事故は発生している。忘年会や新年会があるとお酒を飲む機会は増えるけれど、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」を忘れないようにしよう。

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