「イケア」が予測する、2030年の生活スタイル

「イケア」が、AIを活用して2030年の生活スタイルを予測。その結果、「Home on the Go」「Resilient Communities」「A Nurtured Home」という3つのシナリオが誕生した。

まず、「Home on the Go」は移動しながら生活するスタイルに適応しているらしい。カスタマイズ可能なライフスタイルにすることで、自宅にいながら好きな時間にあらゆる場所へアクセスできるそうだ。

この未来が実現すると、ホログラムを使ってパーティや会議に参加できるとのこと。

個人のプライバシーを確保しつつ、世界中の人と交流ができそうだ。

また、空間や家具は自分が常に最高の状態であり続けられるようデザインされているんだとか。

たしかに、この家で生活すれば仕事もプライベートも充実するだろう。

「Resilient Communities」というシナリオでは、人々は分散し、それぞれがコミュニティを形成して生活するとのこと。政治に対する考え方や子育てのスタイル、文化的嗜好などが共通する人たちが同じ場所に集まって暮らすんだそう。

このライフスタイルでは、コミュニティへの帰属や安定が求められるらしい。テクノロジーを活用するよりも、コミュニティ内でサポートし合うことが重要視されるそうだ。

それぞれのコミュニティは独立しており、原則として自給自足の生活をするとのこと。緊急事態が発生したときのみ、ほかのコミュニティと協力するようだ。

基本的にはコミュニティ内の人としか交流しないため、窮屈に思える部分もあるだろう。しかし、趣味や価値観が似ている人同士がコミュニティを作って生活するから、近所付き合いによるストレスは少ないのかもしれない。

「A Nurtured Home」は、気候変動に適応したライフスタイルらしい。限られた資源を効率的に利用して暮らすそうだ。

人々は、テクノロジーを活用して自然と調和した生活を送るとのこと。たとえば、藻類がベースの太陽光発電機能を備えた壁紙を採用することで、持続可能な社会の実現を目指すという。

このスタイルで生活できるか否かは、個人の行動にかかっているらしい。そのため、暮らし方や住宅環境、自然環境、自分の行動が環境に与える影響などを全員が認識しておく必要があるんだとか。

あと5年ほどで「イケア」が予測するような生活スタイルに移行するのは、なかなか想像できないかもしれない。

しかし、気候変動が深刻化しテクノロジーが急速なスピードで発展している昨今の状況を考えると、上記のようなライフスタイルが実現する未来はそう遠くないのかも。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。