「スカパー」が、レーザーで宇宙ごみを除去する事業をローンチ
「スカパー!」を手がける「スカパーJSAT」が、スタートアップ「Orbital Lasers」を設立。レーザーを活用して宇宙を掃除する事業を開始する予定らしい。
同社は、地球温暖化や海洋プラスチック汚染などと同様にスペースデブリ(宇宙ごみ)も重要な環境問題だと捉えているとのこと。持続可能な宇宙環境を維持するため、スペースデブリ除去事業を展開するそうだ。
具体的には、「回転しているスペースデブリを止める事業」と「スペースデブリを除去する事業」の2つを実施するそうで、サービス開始は2029年度を予定しているんだそう。
また、スペースデブリの除去に加えて、地球観測事業にも取り組むとのこと。「LiDAR(レーザー光の照射により対象物までの距離や対象物の形などを計測する技術)」を活用することで、高精度な地表面情報の提供を目指すという。
©Orbital Lasers
話を宇宙ごみ問題に戻すと、じつはスペースデブリの量は増え続けているらしい。宇宙は広大ではあるが、早く対処しないと地球や宇宙環境に深刻な影響を及ぼすかもしれない——。
©Kyushu University ©SKY Perfect JSAT
宇宙事業というとロケットや人工衛星の打ち上げなどが注目されがちだが、宇宙進出を目指すにあたって宇宙空間をきれいに保つことは人類の義務だといえるだろう。
「Orbital Lasers」の事業が軌道に乗ることを願いたい。
Top image: © Orbital Lasers