「三井ホーム」初の地上6階建て木造学生レジデンス完成

木造マンションブランド「MOCXION（モクシオン）」　による学生レジデンス（寄宿舎）の誕生だ。

2024年3月に地上6階建て木造学生レジデンス「キャンパスヴィレッジ生田」が神奈川県川崎市多摩区で竣工した。先月ご紹介した「（仮称）大岡山１丁目プロジェクト」などのように、循環型資源である「木」を主要構造材に用いる建築物の波がトレンドとして拡大している表れだろう。

同物件は、循環型資材である木を活用した木造とRC造（鉄筋コンクリート造）のハイブリッドな構造。炭素を長期間固定化することのできる木を活用し、スギの木1526分相当の炭素を建物に固定化してカーボンニュートラルの実現に貢献する建物。

さらに、木造による高断熱・高気密という特性と高効率な設備導入をかけあわせることで一次消費エネルギーの発生を約20％削減しBELS評価の「ZEH-M Oriented」を取得。居住空間の快適性だけではなく環境にも配慮し、地球環境と暮らしの快適性の両立を実現している。

また、建物には天然木や木調のデザインを豊富に採用しており、木のぬくもりを感じられる空間設計がされているのも特長だ。

共有スペースには、学生同士の交流の機会を増やす工夫としてスキップフロアを設け、座っている学生と歩いている学生の目線の高さを揃えていて、自然なコミュニケーションが生まれるようにするなど、利用学生がよりリラックスして快適に過ごせる環境をつくりだす。

この共有スペースは、食堂の機能のほかにマルチにスペース利用できるようにさまざまな形状の席が配置され、ダイニングテーブルだけでなくハイカウンターなども配置することで学生の多彩なニーズに合わせたアレンジができる空間となっている。

天然木を活用したぬくもりのあるインテリアと学生同士のコミュニケーションが生まれる空間設計もされた、環境に配慮した学生寮。

未来に向けたサステイナブルな暮らしを学生時代から“みんな”でデザインできる場となりそうだ。

『キャンパスヴィレッジ生田』
【所在地】
神奈川県川崎市多摩区三田4-1-4（小田急電鉄小田原線線「生田」駅徒歩9分）
【総戸数】130戸
【規模構造】地上6F・耐火建築物（1～2F：RC造、3～6F：木造）