「空、飛んでみたくない?」英航空会社の宣伝がダイレクトすぎて話題に

英国発の格安航空会社「easyJet」が、今春より女性パイロットの採用キャンペーンを開始。その宣伝方法が、あまりにもダイレクトすぎると話題を呼んでいる。

©2024 easyJet

その名も「喋る広告塔」。

内容は非常にシンプルで、現役の女性パイロットが(文字通りの)“広告塔”に座り、人々と交流するというもの。直接の会話を通して、パイロットという職業について正しく知ってもらうことが狙いだ。

easyJetが最近行った調査によると、イギリスに暮らす成人の59%は「パイロットは男性の職業」だと考えているとのこと。

これを受け、同社は第一線で活躍する女性キャプテン、Sarah Ackerleyさんを公衆の前に召喚。彼女と話し、コミュニケーションの中で適性診断を受けてもらうことで、女性たちに「自分もパイロットになれる」ことを直接伝えようとしたのだ。

パイロットと言うと、一般的に“限られた人しかなれない”というイメージが多いかもしれない。しかし、実は大学の卒業資格も不要で、メガネをかけていても一定の基準さえ満たせば搭乗できるなど、意外にも広く門戸が開かれた職業なのだ。

©2024 easyJet

「空を飛んでみたい人はいない?」

広告塔の声が、通りがかる人々に直接降りかかる──実際にAckerleyさんと話した女性たちからは、「自分もパイロットになれるとは知らなかった」「かなり興味がわいた」と多くの好意的なリアクションが。

結局のところ、テクノロジーや著名人に頼らずとも、現場の“生の声”こそ人々の心に刺さり、思いがけない可能性に気付かせてくれる……ということかもしれない。

Top image: © 2024 easyJet
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。