北米で急成長中、ストリーミングテレビ「FAST」日本初上陸
サブスクでも有料動画配信でもない、新しい映像コンテンツの視聴体験を届ける黒船がやってきた。
北米で急成長中のストリーミングテレビ「FAST」が、日本初上陸。今月20日から先行サービスを開始し、今夏8月20日に本格サービスのスタートを予定している。
映像配信の新しいスタイルを提供
「FAST」とは、無料広告型ストリーミングテレビ=Free Ad-Supported Streaming Televisionの略称で、従来の地上波・ケーブルテレビ(CATV)、有料動画配信サービスに続く新たな放送型の映像配信サービスだ。
スマートTV(Connected TV)を中心とした新たな視聴スタイルは、北米やアジアを中心にオンデマンド型の視聴を上回る勢いの急成長を見せている。プロバイダーから支払われる配信料金が存在せず、広告収入のみで成立しているのが大きな特徴。映像コンテンツを持つ多くの事業者が、新たな収入源として注目しているサービスでもある。
好きなジャンルを無料で気軽に視聴
「FAST」の利用者には、これまでのテレビ放送のように、チャンネルを選択するだけで番組が次から次へと流れてくる。そのため、膨大な映像のなかから視聴したい番組を探す労力が少なくなり、好きなジャンルの番組を無料で気軽に楽しめるとのこと。
日本初展開となる「FAST」では、コンソーシアム型サービス「FASTチャンネル」として提供を開始。
第一弾ラインナップには、チャンネルキュレーターに「UUUM」や「名古屋テレビ」など計10社を迎え、エンタメや子ども向け、料理・旅行・健康など厳選されたジャンルの全10チャンネルを展開するという。
スタートした先行サービスでは、大阪ガスの「スマイLINK TV Stick」の新規加入ユーザーを対象に9チャンネルを提供し、8月の本格サービス開始後にはチャンネル数が10チャンネル以上に増える予定。
また、GoogleTVやFireTV向けの「FASTチャンネル」アプリや、スマートフォンやPCでも視聴可能なWEBサイトが加わっていく。
国内3000万人規模のサービスへ
日本における「FAST」は今後、国内で2027年度内までに3000万人のユーザー登録を目指すとしている。さらに、不動産事業者、ケーブル事業者、通信事業者との協業を行っていき、配信プラットフォームを拡大していく方針だ。
『FAST』
【公式WEBサイト】https://fastv.jp