いま、バルセロナって最高に「サステイナブル」な目的地!

地球環境の限界を切に感じるようになった昨今、地球にやさしく旅を楽しみたい!と考えている方は、きっと少なくないはず。旅先にはマイタンブラーを持っていたり、アメニティを使わないようにしたり……自分なりにできることは実践。けど、旅先の取り組みがイマイチだったら、元も子もなしですよね。

そこで今回は、旅行ガイドブック「Lonely Planet」発表、『Best in Travel 2024』サステイナブル部門から、地球にも人にもやさしい旅先4つをご紹介!

「Best in Travel」とは?

「Lonely Planet」が、毎年200人以上の専門家にアンケートを実施し、翌年もっとも期待される場所や旅行体験を入念に予測。同社の誕生50周年を記念する2024年版には、“感動と驚き、喜びと興奮を約束する、魅力的で心を奪う"旅先50をピックアップ。「Country」「Region」「Cities」「Susutainable」「Region」から、それぞれ10ずつ選定しています。

あなたの旅を最高に充実させる
サステイナブルな選択

さて、“サステイナブルな旅先”ときくと、“我慢の多い旅先”を想像する方が多いかも知れません。しかし、調べてみてびっくり。サステイナブルなチョイスをすることで、体験できるものやことがぐんと広がるようです。「いやむしろ、普通の旅先を選ぶよりも、以下の目的地を選んだ方が絶対楽しいのでは?」と思えてくるほど。

01.
スペイン

© marbella_culture / Instagram

世界的観光地として人気のあるスペイン、「いつか行っていみたい!」なんて人も多いのでは?じつは現在、オーバーツーリズムによる景観や自然への影響を最小限にすべく、絶賛奮闘中。オフシーズンの旅行を国を上げて奨励しているのだとか。また、新しい自転車専用道路や、電動路面電車の整備など、地球にやさしい移動手段が充実しているとのこと。色鮮やかな街散策もゆったり、サステイナブルに楽しめてしまうなんてステキ。

02.
パラオ

© its.juc / Instagram

太平洋の小国パラオでは、「Ol'au Palau」という旅アプリが登場。サンゴ礁に害のない日焼け止めを使ったり、持続可能な食材を提供するレストランで食事をしたりするなど、パラオで実践できるエシカルな選択を観光客に提示している。また、ローカルによる環境への負荷を最小限にしたダイビングツアーも豊富。ケアの心を学びながら、パラオの自然を満喫できるアクティビティが盛りだくさん!

03.
ウェールズ

© angusexplolers / Instagram

ちょっとユニークな体験がしたいあなたには、ウェールズがおすすめ。郊外にあるペンブルックシャー国立公園は、車がなくてもかなり簡単に移動できるそうで、丸一日ハイキングを楽しむ人も多いのだとか。セント・デイヴィッズ近郊には、自然保護とサステイナブルな食を研究する農園「Dr Beynon's Bug Farm」。隣には、英国初の食用昆虫カフェ、「Grub Kitchen」が併設。持続可能な食べ物について学んだら、定番メニューのコオロギクッキーに舌鼓するのもアリ。

04.
南アフリカ

© singita_ / Instagram

野生動物たちのホームである南アフリカには、自然保全に力をいれる「エコロッジ」が続々と誕生中。しかも、その殆どがおしゃれ。居心地の良さにも定評があるときています。星降る夜をグランピングで過ごし、運がよければ、(我々の祖先がそうしていたように)キリンやシマウマと一緒に歩くこともできるのだとか。大自然をダイレクトに感じて、自分の心もととのえちゃって!

じつは、ココもおすすめ!

サステイナブルな旅先4選、いかがでしたでしょうか?メジャーな観光地でも「ここってこういう取り組みしているんだ!」「こんなことができるんだ!」など、新たな発見があったかもしれません。

さて、こちらでピックされていたのは海外のものがメインでしたが、筆者的には国内の旅先も見てみる価値あり、と思ってます。

なかでもオススメなのが、徳島県上勝町。今から20年以上前、日本の地方自治体ではじめて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした町で、2018年にはリサイクル率は脅威の80%を達成、2020年には、「ゼロ・ウェイストセンターWHY」が設立されるなど、人口約1300人と小さな町ながら、その先駆的な取り組みには世界中から注目が集まっています。併設するホテル「HOTEL WHY」では、上勝の自然に触れながら、ゼロ・ウェイストな暮らしを実践することもでき、地域に根ざす持続可能性を実際に体験しながら学ぶことができます。

普段の暮らしから離れた場所で、普段の暮らしを見つめ直す。旅の最中だけでなく、その後の普段の暮らしにもポジティブな影響を与えるのが、「サステイナブルな旅先」なのかもしれません。

Photo by iStock.com/Eloi_Omella
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。