年間300本廃棄の「消防用ホース」、バッグやIDケースに生まれ変わる

経年とともにR&R(Role and Responsibility:役割と責任)が変わる。人生と同じように役割を変化させたプロダクトの登場だ。

今回紹介するのは、みんなが生活する日常を守る役割をもち、安心を支えてきた“消防用ホース”が生まれ変わったというシロモノ。ものづくりを応援するクラウドファンディング「Creema SPRINGS」で限定販売されているのは、大阪府堺市消防局×ファッションブランド「waji」のコラボアイテムだ。

役目を終えた「消防用ホース」が甦る

©Creema

火事や震災、レスキューなどで私たちを守ってくれる大事な器具である消防用ホースには耐数年数があり、その規定の年数を超えるなどで大阪府堺市消防局では年間300本の消防用ホースが廃棄されている。

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廃棄自体のコストも少なくないなど課題があるなか、この廃棄される消防用ホースをものづくり集団「waji」が新しい命を吹き込むべく商品化。デザイン性と使い勝手を追求した、ショルダーバッグサコッシュIDケースなどにアップサイクルした。

ショルダーバッグ

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消防の夜間作業に必須の反射材をアクセントに、暗くなった夜道も携帯することで安心のひと助けになるプロダクトが完成。サイドにはウォッシャブルレザーを使用し、濡れてもお手入れがカンタン!

サコッシュ

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年によって柄の違いや経年の仕方、消防用ホースとして活躍するなかで破けるなどしたそれぞれの素材が個性となって、同じ柄にならないサコッシュ。こちらもウォッシャブルレザー使用で、汚れても簡単にお手入れできるように仕上げている。

IDケース

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消防ホース素材が柄のサシになっておしゃれ感を演出。使用しているレザーケースは落としてしまうのを防止するのに便利なうえ、外せばパスケースとしても利用できる。持っているだけで、サステイナブルな話のネタになりそうだ。

ずっと、暮らしに寄り添う

単にアップサイクルだから、サステイナブルだからというのではなく、デザイン・仕様・価格の3拍子揃ったモノを具現化するよう追求して生まれたプロダクト。消防用ホースとして“生活を守る”役割から、毎日携帯するのに十分におしゃれなアイテムに生まれかわったことで、引き続き暮らしに寄り添ってくれるというわけだ。

『年間300本廃棄されている“消防用ホース”をバッグやパスケースにアップサイクル』
【Creema SPRINGS プロジェクトページ】
https://www.creema-springs.jp/projects/firehose-jidai

Top image: © Creema
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