頼れるのは、クチコミだけ。「クチコミで味わうビアバー」期間限定オープン
個性的な味わいが魅力のクラフトビール。大手メーカーが席巻するビール業界において、近年はクラフトビールが新たな市場を築きつつある。
そんななか、「キリンビール」と「ヤッホーブルーイング」という業界の垣根を越えた2社がタッグを組み、これまでにない新たな試みに挑戦!
”口コミ”だけを頼りに、運命の一杯を探し出す
今月4日から8日までの5日間、渋谷に「クチコミで味わうビアバー」が期間限定オープンした。
このビアバー最大の特徴は、提供されるクラフトビールの情報が、会場に掲示された"クチコミ"だけしかないということ。スプリングバレーブルワリー、ブルックリン・ブルワリー、ヤッホーブルーイング、銀河高原ビールという人気ブランドを含む、全9種類のクラフトビールがラインナップされたが、その場で知るまで何が飲めるかは分からない。
一体どんな味わいのクラフトビールに出会えるのか、ワクワク感と高揚感を胸に、運命の一杯を見つけ出す、そんな宝探しのような体験が提供されていた。
情報過多な時代の新たな選択基準になるか?
ヤッホーブルーイングによると、「クラフトビールを飲むきっかけ」で最も多いのは「口コミ」だという。SNSの普及により、誰もが気軽に情報発信できるようになった現代。商品やサービスを選ぶ際、企業の広告よりも、実際に体験した人のリアルな”口コミ”を参考にする人は少なくない。
今回のイベントは、そんな時代の流れを捉え、消費者の購買行動に大きな影響力をもつ「口コミ」を軸に、クラフトビール市場全体の活性化を狙う。イベントを通じた口コミの広がりは、スーパーマーケットなどでの店頭販促にも繋がっていく予定だ。
消費の価値を再定義する「体験」
「クチコミで味わうビアバー」は、デジタル化が加速する現代において、「リアルな体験」の価値を改めて認識させてくれる。情報過多な現代社会では、消費者は日々無数の情報に接触しており、広告に対する不信感が高まっているとも言われている。
そのいっぽうで、五感を刺激するようなリアルな体験や、そこで生まれる感情や感動は、容易に置き換えられるものではない。イベントを通して、偶然の出会いから生まれる高揚感や仲間と共有する感動は、デジタル空間では決して得られない特別な体験になるはずだ。