長野の「訳あり」リンゴを有効活用、まるで「アップルパイ」なクラフトビール
500個の焼リンゴを使ったアップルパイ風味のクラフトビール「アップルシナモンエール」が発売されると聞けば、ビール好きはおろか、アップルパイ好きも黙っちゃいない。
アップルシナモンエールを琥珀色にするものの正体は、麦芽(モルト)を軽く焦がした 「カラメルモルト」。このモルトは、食べるとカラメルソースのような甘く香ばしい味がし、ビールにも同様の風味をもたらすという。さらに副原料に500個の焼リンゴ・シナモン・メープルシュガーを加えることで、まるでアップルパイのような風味が楽しめるというのだ。さらには本物のアップルパイとの相性も抜群だというので、そのマリアージュを試さない手はない。
ところでこのアップルシナモンエールに使用しているのは、長野県伊那市の訳ありリンゴ。つまりは収穫前に落果し表皮に傷ができてしまったものや、色ムラがあるものなど、難があって売り物にならないリンゴを有効活用しているのだ。訳ありリンゴは収穫量全体の3分の1量にもなると言われ、その活用は農家への貢献にもつながっている。
仕込みの時期によって、9月はつがる、 10月はジョナゴールド・紅玉・シナノスイート 、11月はふじ、と季節の移ろいとともに旬の品種が使われ、1シーズンでは、2500~3000個ほどのリンゴが使われる見込みだという。
9月26日からの、秋冬限定発売。肌寒い日も増えるこれからは、スライスしたリンゴやスパイスなどを入れて温めた「ホットビール」で飲むのもおすすめ。「ビールが美味しい季節、夏」が終わり、「ビールが美味しい季節、秋そして冬」がやってくる。
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