【飲むアップルパイ?】長野の傷リンゴを活用したクラフトビール

オーブンで焼きリンゴにするところからスタート。製造の様子は、まるでお菓子づくりのそれ……。香ばしくアップルパイのような味わいのビール「アップルシナモンエール」が、秋冬限定で発売された。

エシカルな原材料の有効活用

クラフトビール製造で知られる「サンクトガーレン」が手掛ける同ビールに使用するのは、長野県伊那市の“傷リンゴ”たち。傷や割れができてしまったり、色や形(サイズ)のバラつきなどで売り物にならない果実や、台風の被害にあったものなどを買い取ってビールに活用している。

©サンクトガーレン有限会社

こういった傷リンゴは収穫量全体の3分の1ほどに達する年もあるとされ、これらのリンゴの有効活用により食品ロス削減につなげ、SDGs達成に貢献していくのが狙いだという。

エシカルな原材料の選択というだけでなく、地元の農家との協力を通じて訳あり果実を活用し、地域経済の活性化にも寄与。これにより、地域ブランドとしての価値向上も図っている。

味は甘く香ばしいアップルパイ?

1回の仕込みに使用しているのは約500個のリンゴ。厚木市内の製パン店のオーブンを借りて焼きリンゴにするところからビール造りはスタートし、1日かけてリンゴを焼き、翌1日かけてビールを仕込むのだそう。

©サンクトガーレン有限会社

ベースに使うのは、カラメルソースのような甘く香ばしい味を生む“カラメルモルト(軽く焦がした麦芽)”を使用した琥珀色のビール。その風味と焼きリンゴなどの副原料の風味が相まって、アップルパイのような味わいのビールが仕上がった。

秋冬限定期間で“変化”する味

季節限定商品のアップルシナモンエールだが、副原料となるリンゴは、9月に「つがる」10月に「ジョナゴールド」「紅玉」「シナノスイート」、11月に「ふじ」と季節の変化ともに旬の品種を使っていくという。購入タイミング次第で醸される味の違いが楽しめるというのもおもしろい。

秋冬の販売期間が限られたなかでも、味の変化といった楽しみもある。エシカルな原材料と特徴的な甘く香ばしい味わいもあいまって、消費者が購入したいと思わせる絶妙な販売戦略に……カンパイ!

©サンクトガーレン有限会社

『アップルシナモンエール』
【瓶内容量】330ml
【希望小売価格】539円(税込)
【販売場所】サンクトガーレンオンラインショップ、京王百貨店 新宿店、東急百貨店 吉祥寺店、東急百貨店 たまプラーザ店、横浜高島屋、あべのハルカス近鉄本店、浜屋百貨店 ほか公式サイトに随時掲載
※ハロウィンラベルの取り扱いの場合があります
【発売日】2024年9月26日(木)~秋冬限定

Top image: © サンクトガーレン有限会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。