「壁なんか作らないで楽しく飲もうぜ!」国境に架けるビアバーが計画中

「メキシコとの国境に壁をつくる」と言ったり、「太陽光パネルを設置する」と言ってみたり、依然不透明なままの国境問題。トランプ大統領は建設費をメキシコに求めたが、メキシコ政府は断固として拒否(あたり前!)。世界中で揶揄され、ムーブメントにもなっている。

が、それだけではなかった。

MAKE BEER, NOT WALLS

発言を逆手にとって、国境にビアバーをオープンする計画を発表したのは、スコットランドのマイクロブルワリー「BrewDog」。

MAKE BEER, NOT WALLS(壁ではなく、ビールを作ろう)という指針は説得力があり、妙に応援したくなってしてしまった。だって、壁で人を分けるより、ビールで人を結びつける方が素敵じゃないか。

 ふたつの国のビールを堪能

BrewDogの計画しているビアバーは、「Bar on the Edge」とネーミングされているようだ。国境というのは2つの文化が楽しめる場所。しかも、両国には、美味しいクラフトビールが揃っている。ビールラバーには理想的な環境だと言ってもいいだろう。

1杯目をアメリカ産、2杯目をメキシコ産、3杯目はハーフ&ハーフで…なんて様々な味を楽しむことだって。

テクス・メクスのようなビールを期待

アメリカには、メキシコと国境を面している州が4つ。西から、カリフォルニア州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州となる。BrewDogのサイトを見る限り、どの州にオープンするのかは不明だが、個人的にはビール版テクス・メクス(テキサス風メキシコ料理)のようなケミストリーが起きて欲しいと願っている。

ブリトー、エンチラーダ、チリコンカンなど日本人に馴染みのあるものは、じつは、すべてテクス・メクス料理。実際、4州を旅したことがあるのだが、アメリカで食べるメキシコ料理は、本場メキシコのものが程よくアレンジされていてとても美味。 

2ヶ国の素材をミックスさせたクラフトビール、テキーラやメスカルなどをミックスしたビアカクテルなど、一味も、二味も違ったものを期待してしまうのは、ビールラバーの性なのかもしれない。

ミスター・プレジデント。壁とか太陽光パネルとかではなくて、いっそ、国境はビアバーをずらりと並べて「クラフトビアライン」でもつくったらいいかがだろう?その方が、新たな米国観光ブームが創出できて雇用機会の増大にもつながり、さらには、ビール需要による経済効果だって見込める、かもしれないし。

Licensed material used with permission by BrewDog
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。