すかいらーくが「テーブル決済」を全国で本格導入。ガスト、バーミヤンでも

「スマホを見ながら食事してないで!」そんな言葉が聞こえてきそうだが、ちょっと待ってほしい。近い将来、外食シーンにおいてスマホは食事のお供から"最強のツール"へと進化を遂げるかもしれないのだ。

今月10日、「株式会社すかいらーくホールディングス」がテーブル決済サービスを本格運用開始。ガストやバーミヤン、ジョナサンなど、全国約2100店舗で展開される。

進化する顧客体験。その先にあるもの

想像してみていただきたい。レストランに着席後、メニュー選びから注文、支払いまでを自分のスマホひとつで完結できる世界を。

クレジットカード、電子マネー、PayPayなど、支払い方法も多種多様だ。

© 株式会社すかいらーくホールディングス

このサービス導入の背景には「顧客満足度向上」と「業務効率化」という飲食業界全体の課題解決への取り組みが透けて見える。人手不足が深刻化するなか、従業員は本来の業務に集中できる環境が求められている。

いっぽう、顧客である私たちにとっての魅力は言わずもがな「時間」と「ストレス」からの解放だろう。会計時の待ち時間や、現金・カードの受け渡しといった、無意識に感じていたストレスから解放される未来は、もう目の前だ。

さらに、2025年1月中旬には電子レシート機能も追加予定。ペーパーレス化による環境配慮だけでなく「あれ、レシートどこいった?」問題からも解放される。

「待つ」から「楽しむ」へ:外食体験の再定義

テクノロジーの進化は、私たちの生活をあらゆる面で変革していく。今回のすかいらーくの取り組みは、顧客体験の進化という文脈において、外食産業の新たな可能性を示すものだといえるだろう。

「時間がないからファストフードで済ませるか……」そんな妥協とも、もうお別れかもしれない。未来の外食シーンでは、時間と心にゆとりを持って、食事そのものをもっと楽しめるようになるはずだ。

Top image: © 株式会社すかいらーくホールディングス
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。