消えるバンクシー、現れるメッセージ。 「時間」を問い直す腕時計
社会風刺を込めたグラフィティアートで世界を騒がせ続けるバンクシー。その正体不明のミステリアスさも相まって、作品は私たちの所有欲を掻き立てる。
もしも、そんなバンクシーの作品が、腕時計というパーソナルな空間に現れたら?しかも、太陽の光を浴びたときだけ姿を現す、まるでイタズラのような仕掛けが施されていたとしたら?
2024年冬、バンクシーの表現は、ストリートの壁からあなたの腕元へと新たな舞台を移す。
「見えないバンクシー」が浮き上がる瞬間
スイス発の腕時計ブランド「Tendence(テンデンス)」が、バンクシーの新作腕時計「BRANDALISED™ Collaboration Banksy Collection」を発売。テンデンスによると、今回のコラボレーションでは、ブランド初となるUVプリント技術を採用。太陽光などの紫外線に反応して文字盤にバンクシーのアートが浮かび上がるという、遊び心満載の仕掛けが施されている。
ラインナップは、「赤い風船と少女」でお馴染みの『BALLOON GIRL』と、ブームボックスを抱えたネズミを描いた『HIPHOP RAT』の2種類。いずれもバンクシーの代表作であり、ストリートアートファンならずとも、その目で確かめたくなるはず。
所有から体験へ。アートの表現が拡張する時代
近年、アートの世界では、単に「所有する」ことから「体験する」ことへと価値観がシフトしている。美術館での没入型展示や、デジタルアートの台頭など、新たな表現方法が次々と生まれてくる。今回のバンクシーとテンデンスのコラボレーションも、この流れに沿ったものと言えるだろう。紫外線を浴びることで現れる“神出鬼没”なバンクシーのアートは、まさに「時間」と「場所」によって変化する、体験型の作品と言えるのではないだろうか。
さらに、一点数百万、数千万円と高額で取引されることの多いバンクシー作品だが、腕時計という身近なアイテムに落とし込むことで、より多くの人がその世界観に触れることができるようになる点も興味深い。
時を刻む腕時計が問いかける
「What do you value?」
バンクシーの作品には、「反戦」「反権力」「消費社会への風刺」といったメッセージが込められていることが多い。たとえば、『BALLOON GIRL』は、少女が赤い風船を手放してしまう様子を描いた作品であり、「平和への願い」や「希望を失った現代社会へのアンチテーゼ」など、さまざまな解釈がなされている。
この作品を腕時計として身に着ける時、あなたはどんなメッセージを受け取るのだろうか? そして、そのメッセージを胸に、どのような「時間」を刻んでいくのだろうか?バンクシーとテンデンスのコラボレーションは、私たちにそんな問いを投げかけている。
『BRANDALISED™ Collaboration Banksy Collection』
【品名】HIPHOP RAT、BALLOON GIRL、BALLOON GIRL(公式オンラインストア限定※渋谷ロフト特別展示)
【品番】TY430413(50mm)、TY939010(41mm)、TY930075(41㎜)
【価格】4万9500円(税込)、3万9600円(税込)、4万9500円(税込)
【駆動】クォーツ
【ケースサイズ】W50mm×H50mm、W41mm×H41mm、W41mm×H41mm
【素材】ダイヤル / UV加工ダイヤル、ケース素材 / ナイロン・ステンレスケース、ベルト / シリコンストラップ、ガラス / ミネラルガラス、防水性 / 10気圧防水
※UVプリントの特性上、プリントの仕上がりには多少の個体差があります。
【特設サイト】https://www.tendence.jp/pickup/brandalised-banksy/