時間の概念を覆すアナログ時計が、旅の相棒になるワケ
海外へ旅をする際に必ずつきまとう問題は、時差。
いくら気をつけても、時間で失敗…。そんな経験は僕だけではないはず。日本には1つのタイムゾーンしかないけど、横に広いアメリカなんて4つのタイムゾーンがある。あるいは、ヨーロッパを横に移動する時、なかなか慣れないものだったりする。これまで、心臓によくないほど焦ったことが、一体、何度あったことだろうか。
今ではスマートフォンがあるけれど、Wi-Fi事情に疎いアナログ世代の僕には…はっきりいって煩わしい。で、腕時計と考えるのだが、時間に加え日付を合わせるのに30日分もネジを巻き続けなきゃならないのも面倒だ。(逆巻きは故障の原因にもなるので)
できれば、1発で時刻を調整できる方法はないものだろうか…。そんなことを考えていたら、最強のアイテム「KLOK02」を見つけた。
24のタイムゾーンを
瞬時に把握
世界を24に分割する「タイムゾーン」にインスピレーションを受けて開発されたという「KLOK02」。フェイスの真ん中の窓には時刻、右小窓には都市名が表示される。で、右下にあるボタンを押すと時刻と都市名が瞬時に変わるようだ。こういうアナログ感を心待ちにしていたんだ。これなら、年齢が進んだとしても使えるはず。だって、簡単じゃないか。
時刻の見方だって、じつにラク。真ん中の窓が時間。半円を描く数列が、分。そして、矢印が秒というワケだ。ちなみにこの時計が示す時間は、10時20分42秒。そして、タイムゾーンはロンドン。まあ、慣れちゃえばスマートフォンやフツーの腕時計をいじるより断然早いだろう。アナログ人間の僕にとっては、特にね。
その日の服に合わせて
バンドの着替えができる
これまでだって、時計のバンドは、変えられるには変えられた。だけど、これも面倒くさかった。それは、おそらく僕だけじゃない。だから、時計のバンドを変える人って滅多にいなかった。
でも、「KLOK02」なら、ベルトの着替えはワンタッチ。その日の服のコーディネイトに合わせて自由にバンドの色を変えられるのだ。また、バンドは単体でブレスレットとしても使えちゃうってのは、ポイントが高い。しかも、アタッチメントを使えば、懐中時計みたいに変身もするのだ。
じつは、スイスメイドの本格派
「KLOK02」は、かなり個性的なフェイスだけど、じつは、時計の本場であるスイスメイドブランドだ。時計の固定概念を崩してやろうっていう意気込みの2人のフランス人男性によってつくられたとのこと。
Nicolas Boutherinは、デザイン担当。一方のRichard Pirasは、テクノロジー担当。このバックグラウンドの異なる2人がコラボレーションした結果、革新的な時計が誕生したということなのだ。
2015年には、「Kickstarter」で、前作の「KLOK01」と「KLOK02」を発表したところ、60万5,000ユーロ(約7,554万円)もの資金を集めたらしい。そして、現在、これまで日本未発売だったモデル「KLOK02」は、クラウドファンディング「Kibidango」国内先行発売が決まったとのことだ。
予約開始日は、7月中旬〜下旬となる見込み。気になる値段も、まだ未確定のようだ。海外には行くけど、僕みたいに面倒くさがりな人にこそオススメしたい。