マックの「レジ」が消えるってホント?注文はアプリで、受け取りは車から一歩も出ずに
ハンバーガーチェーンの王者「マクドナルド」。その革新的な取り組みは、メニューの開発にとどまらないようだ。なんと、注文から受け取りまでを完全自動化する、近未来的な店舗の実験が開始されたという。
「モバイルオーダー」が
店舗設計を変えた!?
米メディア「The Street」によると、イリノイ州でテスト運用中の新店舗が、これまでのマクドナルドのイメージを覆す、デジタル化を極限まで推し進めた空間になっているという。
最大の特徴は、客席もレジカウンターも存在しない点。「Order Ahead Lane」と呼ばれる特設レーンを設け、モバイルオーダーやデリバリー利用客専用のピックアップポイントとして機能させている。
流れはこうだ。まず、アプリやキオスクで注文と支払いを済ませる。その後、指定されたレーンに車で進入し、デジタルサイネージに表示される番号を確認。あとは、完全キャッシュレスで、商品を受け取るだけ。まさに、モバイルオーダーに特化したドライブスルーの進化形と言えるのではないか。
DXが加速させる、飲食業界の未来
マクドナルドはここ数年、テクノロジーに積極的に投資し、作業効率化やサービスの向上を図ってきた。「顧客体験の向上」と「効率的な店舗運営」の両立を目指し、今後もさまざまな施策を展開していくに違いない。
マクドナルドの完全自動化店が日本で導入されるかは定かでないが、人手不足や顧客ニーズの多様化など、飲食業界が抱える課題は山積み。そんな現状での今回のバーガーチェーン王者の挑戦は、DXがもたらす未来への一つの回答なのかもしれない。
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