ワンピースの海賊旗が、アジアのZ世代による抗議活動における”解放の象徴”に

日本の人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する麦わらの一味の海賊旗が、アジア各地のZ世代による抗議活動の象'として掲げられているという。

これは英国の新聞『The Guardian』が報じたもの。

立ち向かうための「解放の象徴」

作中で腐敗した支配者に立ち向かう海賊団の旗が、国境を越えて若者たちの共感を呼んでいるようだ。

インドネシアでは政府への不満を示すために家や車に掲げられ、ネパールでは若者たちが政府を倒した際に国会議事堂の門にかけられた。

最近では、フィリピンで起きた汚職疑惑に対する抗議デモでも、この旗が掲げられたとのこと。

デモの主催者の一人であるEugero Vincent Liberato氏は、「私たちはこの旗を抑圧からの解放の象徴と見なしている」とGuardianに語った。

ポップカルチャーが反抗の意思表示に

近年、アジア地域の若者による抗議活動では、ポップカルチャーが反抗の意思表示として用いられることが多い。

過去には、タイやミャンマーで映画『ハンガー・ゲーム』の3本指の敬礼が、タイでは『ハリー・ポッター』の引用が、それぞれデモに用いられた例がある。

アナリストは、こうしたシンボルはオンラインで自然発生的に広がり、親しみやすさから人気を博すため、当局による防衛的な反応はかえってその力を増幅させる危険性があると指摘している。

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