15分9秒の運動が精神的充足感もたらす。アシックスが提唱する「Everyday Escape」な日常習慣
アシックスが「世界メンタルヘルスデー」を迎えるにあたり、「Everyday Escape(エブリデイエスケープ)」というメッセージを提唱している。
これは、高額な費用や遠方への移動を伴うウェルネス旅行に頼らずとも、日常生活の中で心身を整える時間を見つけられるという考え方だ。
15分9秒の運動がもたらす精神的充足感
アシックスによる調査では、ウェルネス旅行やリトリートに参加した日本人が平均15万円以上を費やしている一方で、回答者の3分の2(66%)が「期待を満たさなかった」と回答。
さらに、70%がウェルネス効果が帰宅後まもなく消えたと答えている。長距離移動をストレスに感じた人も約4分の1(24%)に上った。
これに対し、アシックスの研究では、たった15分9秒の運動が精神状態にポジティブな影響を与える可能性が示されている。
この「Everyday Escape」のトライアルに参加した人々は、ウェルネス旅行と比較して総合的な精神状態が21%も向上したと報告。73%が「ウェルネス旅行後よりも、より長く精神的な充足感を感じた」と回答した。
女優ナターシャ・ロスウェル氏がコンシェルジュに
アシックスは、この活動を広めるため、女優で作家のナターシャ・ロスウェル氏を「Everyday Escape Concierge」として迎えた。
ロスウェル氏は、「気分を良くするために何千ドルも費やしたり、地球の裏側まで飛行機に乗って行ったりすることもできます。でも、ただ外に出て身体を動かすだけでもよいのです」とコメント。
ウォーキングやストレッチ、キッチンで踊ることなど、お金も手間もかからない「Everyday Escape」を実践するよう呼びかけている。

運動は長期的な恩恵をもたらす
運動とメンタルヘルスの研究者であるキングス・カレッジ・ロンドン所属のブレンドン・スタッブス博士は、「簡単な運動がウェルネス旅行よりも効果的に気分を高め、ストレスを軽減できる」というトライアルの結果を裏付けている。
「1週間の旅行は短期的な高揚感をもたらすかもしれませんが、運動は長期的な恩恵をもたらします」と、スタッブス博士は述べた。
アシックスは、「健全な身体に健全な精神があれかし」という創業哲学のもと、この「Everyday Escape」を通じて、人々が運動をより身近に感じられるようになることを願っているという。






