開けるたび、気分が上がるクローゼットを。「エステー」が提案する“情緒×収納”という新発想
クローゼットは、もはや「服をしまうだけの場所」ではないのかもしれない。
「エステー株式会社」が公開した新ガイドブック『気分が上がるクローゼットの作り方』は、収納を“感情の空間”として再定義する試みだ。香りやお気に入りのアイテムを組み合わせ、開けた瞬間に気分が上がるクローゼットをつくる──。その発想を監修したのは、ファッションエディターの昼田祥子氏。整えることを通して“自分の心地よさ”を知るためのガイドになっている。
「理想のクローゼット」は
機能だけでは測れない
エステーが2025年10月に実施した調査によると、全体の約4割が自分のクローゼットを「理想の収納空間」と答えたそう。なかでも20代ではその割合が53.3%と高く、「お気に入りのアイテムが収納されている」「開けたときにいい香りがする」といった“情緒的価値”を求める傾向が際立っている。
収納の理想が「効率」から「気分」へと移行している証拠ではないだろうか。モノを詰め込む場所ではなく、自分の世界観を反映する小さな空間。クローゼットは、毎日数秒だけ立ち止まる「自分との対話の場」に変わりつつあるのかもしれない。
まずは“余白”をつくる
「断捨離5カ条」で整える思考
ガイドブックの最初に紹介される「断捨離5カ条」は、見た目を整える前に心のスペースを広げるためのルール。「今の自分にとって心地いいかどうか」を基準に、服と向き合う。着ていないのに取っておいた服や、何となく残したものを手放すことで、空間にも気持ちにも“余白”が生まれる。
クローゼットを片づける行為、それは実のところ“自分の現在地”を確認する作業でもある、という考え方がおもしろい。なるほど、物理的な整理のあとには心理的な整理がやってくる。モノが減ると、気持ちは驚くほど軽くなるのは確かだ。
収納のキーワードは「すぐ使える」と「愛でる」
断捨離のあとは、使いやすく、そして気分の上がる収納をつくる段階に移る。
ガイドブックでは、「すぐ使える」「愛でる」という2つのキーワードが提示されている。
よく使う服は手前に、特別な一着は“見える位置”に。取り出しやすさと美しさを両立させると、クローゼットが一気に“自分仕様”になるそうだ。
昼田氏はこう語る。
「収納を整えることは、単なる整理ではなく、自分の好みや感情を可視化する行為です。好きなものが自然に目に入るだけで、日常のトーンが変わります」。
クローゼットの配置ひとつが、その人の思考を整える。そんな発想がここにはある。
香りと清潔感で空気ごとアップデート
視覚を整えたら、次は“空気”を整える。エステーのNOTEシリーズは、防虫・消臭・除湿の3方向からクローゼット環境を支えるラインだ。
防虫:「ムシューダ NOTE クローゼット用」
消臭芳香:「消臭力 NOTE クローゼット用」
除湿:「ドライペット NOTE 置き型タイプ」
3製品すべてに共通するホワイトリリーの香りが、清潔感とやわらかさをもたらす。朝、クローゼットを開けた瞬間に漂う香りが、気分を一段引き上げる。それは、毎日を少しだけ上向きにしてくれる「空気のリセット」でもあるのかも。
“気分が上がるクローゼット”は
心を整える習慣
ガイドブックが提案するのは、劇的な模様替えではない。①不要な服を見直す、②お気に入りを“見せるように”収納する、③香りと清潔を保つ。たったこれだけの変化で、毎日の気分は確実に変わるという。
昼田氏は言う。
「心地よい香りとお気に入りの服が並ぶ空間は、自己肯定感を育ててくれます。クローゼットを整えることは、自分の気持ちを整えることでもあるんです」。
クローゼットは、朝のスタート地点であり、夜のリセットの場でもある。
そこを“自分らしい空間”に変えることは、暮らし全体のリズムを整えることにつながるはず。今日、クローゼットの扉を開けた瞬間の空気を、少しだけ変えてみてはいかが?









