AI支援による初の体外受精児が誕生へ。不妊治療の効率化と成功率向上に期待
体外受精(IVF)は、身体的・経済的負担が大きいにもかかわらず、成功率が決して高くないという課題を抱えている。
しかし、人工知能(AI)の導入により、そのプロセスが劇的に改善される可能性が出てきた。米国では間もなく、AI技術の支援を受けて妊娠した初めての赤ちゃんが誕生する予定だという。
精子選別の精度と速度を飛躍的に向上
コロンビア大学不妊治療センターで導入されている「STAR」システムは、AIを活用して健康な精子を識別・回収する画期的な技術だそうだ。
従来、熟練の技術者が顕微鏡を使って長時間かけて行っていた作業を、AIは瞬時に、かつ高精度に行うことができるという。
実際に、人の目では見つけられなかった精子をAIが短時間で多数発見し、妊娠に至ったケースも報告されている。特に重度の男性不妊症において、この技術は大きな希望となり得るだろう。
胚の評価や染色体異常の判定にもAIを活用
精子の選別だけでなく、受精卵(胚)の質を評価する工程にもAIの波が押し寄せている。膨大なデータを学習したAIは、人間と同等の精度で胚のグレードを判定できることが研究で示されているという。
さらに、胚の染色体数を解析し、正常かどうかを判断するアルゴリズムの開発も進んでおり、侵襲的な検査を減らす可能性も秘めているそうだ。
専門家は、AIが生殖医療に革命をもたらし、治療の効率化と成功率の向上に寄与すると期待を寄せている。不妊に悩む多くの人々にとって、AIは新たな選択肢と可能性を提示する存在になりつつある。
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