Netflixがビデオポッドキャストに参入。YouTubeに対抗する「ながら視聴」の新たな拠点となるか
Netflixがポッドキャスト領域への進出を本格化させている。
iHeartMediaやBarstool Sports、Spotifyと契約を結び、人気ポッドキャストの独占ビデオ配信権を獲得した。この動きは、YouTubeが独占している「リビングルームでのポッドキャスト視聴」市場を狙った攻勢と見られている。
YouTubeが独占する「ながら視聴」市場への挑戦
YouTubeによると、テレビなどのリビングルームデバイスでのポッドキャスト視聴時間は月間7億時間を超えており、前年から大幅に増加している。
Netflixは、従来のテレビ番組視聴時間が減少し、YouTubeの短尺動画や低コストコンテンツへのシフトが進む中で、これを長期的な脅威と捉えているようだ。
エンターテインメント弁護士のMatthew Dysart氏は、NetflixがYouTubeに対抗するためにポッドキャストを取り込もうとしていると分析する。
ポッドキャスターたちの反応は賛否両論
ポッドキャスターたちの反応は複雑だ。一部のクリエイターはビデオポッドキャストの長期的な価値に疑問を抱いており、Netflixの参入が新たなバブルを引き起こすことを懸念している。
かつてSpotifyが巨額の資金を投じて業界を独占しようとした際、結果的にバブル崩壊とスタジオ閉鎖を招いた記憶が新しいからだ。
一方で、ビデオポッドキャストが「背景で流すコンテンツ」として需要があることも事実だ。TWiT.tvのMikah Sargent氏は、視聴者が家事や移動中などの「ながら聴き」のパートナーとしてポッドキャストを求めていると指摘する。Netflixがこの需要を取り込むことができれば、視聴時間の拡大につながる可能性がある。
コンテンツの定義が曖昧化する中で
「ポッドキャスト」という言葉の定義自体が曖昧になりつつある。
YouTube上の対話型ショーもあれば、音声のみで成立するドラマやドキュメンタリーも。Netflixの動きは、ポッドキャストを「現代の昼ドラ」や「トークショー」として再定義し、生活の一部に取り込もうとする試みとも言えるだろう。
今後、Netflixがトップクリエイターとの高額契約やオリジナルコンテンツ制作に乗り出す可能性もあり、業界の勢力図がさらに変化することが予想される。






