英語圏のあたり前、ポッドキャスト。日本では?──ベンのトピックス

英語圏のあたり前、ポッドキャスト。日本では?──ベンのトピックス

みなさん、ベンのトピックスにおかえりなさい!

僕はけっこう最新のテクノロジーには精通しているほうで、新しいガジェットにはいつでも興味があるし、新作についても詳しいと思います。

そんな僕ですが、街を歩いているときは90%以上の確率でApple iPod Classic 160GB(ヤフオクで見つけられるよ!)を聴いています。2014年で販売終了になってしまったアレです。最近は、Prince /プリンスの「Originals / オリジナルズ」を聴いたりしています(最高です!)。

SpotifyやApple Musicのメリットはちゃんと分かってはいます。だけど、こっちのほうがいいんです。日本でもストリーミングで音楽を聴く人が増えてきているなか、CDをもっていたりするベンは……過ぎ去った時代を愛する古い人間なのかもしれません。

ただ、Webからリスニングコンテンツを楽しむようになったという点では、イギリス人でもけっこう早くからはじめたはず。そして、当時から使っているのがポッドキャストです。

ポッドキャストって、わかるでしょ?

一応、簡単に説明をしておきます。ポッドキャストは英語の「iPod」と「Broadcast」をあわせた言葉で、オンライン上に公開されている音声や動画をダウンロードして楽しむものです(大半が無料!)。コメディや物語、音楽、科学、物理学、言語学など、たくさんの数の番組があって、英語圏のトップポッドキャストは週に何百万人もの人々が聞いていたりします。

ここでいくつか、"ポッドキャスト・ルネサンス"中の アメリカやイギリスで流行っているトップポッドキャストを紹介しますね。

 

『SERIAL』

世界で一番ダウンロードされたポッドキャストといえば、『SERIAL』です。毎シーズン、6話からなる実際に起きた信じられないような衝撃的なストーリーを伝えていくシリーズです。
アメリカのテレビ・ラジオ・ウェブサイトの優れた放送作品に贈られる賞も受賞したジャーナリスト、サラ・ケーニッヒにより制作されています。毎回ユニークで非常によく研究されているし、ストーリーの流れがちゃんと興味をそそるように考えられているから、最強です!


『This American Life』

こちらも有名なポッドキャスト。長年、色々なアンビリーバボーな話を伝えてきた番組です。ジャンルを問わずに現代アメリカに生きるさまざまな人種の人々が、自らの生活や社会問題、関心のあるテーマについて、興味深く語ってくれます。
ハリウッド映画みたいな突拍子もない話ばかりですが、全部がリアルな出来事というユニークなポッドキャストです。


『The Joe Rogan Experience』

元UFCのキックボクサーでコメンテーターしていたジョー・ローガンの番組。日本でも知っている人はいるかも。彼は、現在ではスタンドアップコメディアンであり、ポッドキャストの司会者として有名になっています。
ゲストと一緒に一週間ニュースを振り返り、ゲストに関するトピックを語るトークショー。ポリティカルな米国では、自由に話せる雰囲気をつくるのが上手な司会っぷりが人気。これまでにイーロン・マスクやメル・ギブソン、ジェイミー・フォックスといったゲストが登場して、トークを繰り広げました。YouTubeでも見ることができます。


『My Dad wrote a Porno』

イギリスで人気なのはコメディもの。例えば、このジョークのようにスタートしたこのポッドキャスト。
はじまりは、テレビプロデューサーのジェイミーさんが60代のお父さんから受け取った“ある原稿”。その内容がすぐにエロティックな小説だとわかって、彼は友達と一緒になって大声で読み上げた……というマジでキモい本を読み上げるポッドキャストです。
何度も声に出して笑いました。ストーリーも段々複雑な筋立てになっているし、次のシーズンが楽しみで仕方ないです。
数々の芸能人ファン(例えばエマ・トンプソンやデイジー・リドリー、イライジャ・ウッド……)も獲得しています。

日本では?

で、僕がびっくりしたことは、このポッドキャストがまだまだ日本で流行っていないこと。

東京では、平均通勤時間は58分間もあって(ロンドンの74分間って最悪なのに比べれば、まだいいけど!)、面白いポッドキャストを聴く時間が十分あると思います。

日本のテレビ番組『徹子の部屋』のオーディオ版のようなものを聴きたい人もいるでしょう?日本は江戸川乱歩や東野圭吾が大好きな国だから、ミステリーやホラーのストーリーを聴きたい人も絶対いるはず。ワーカーホリックの人なら、ビジネスや経済ポッドキャストは見逃せないでしょう。ちなみに、働きすぎな弁護士のベンの妹は、毎日「法と秩序」についてのポッドキャストを聴いてますよ!

あ、日本だったら簡単な英会話ポッドキャストって例外があるかもしれませんね。

みなさん、どう思います?

なぜ、日本でポッドキャストメディアがまだ成功していないんでしょうか?ブームはこないんでしょうか?日本には僕がまだ発見していない、聴くべきポッドキャストあるんでしょうか?

僕は日本のポッドキャストコミュニティを応援したいんです。メディアとしてかなりメリットもあると信じてます。ポッドキャストは誰でもつくることができる“メディアの民主化”に役立つものです。自分自身でつくるのも複雑じゃないし、もしも興味があるならば、それについてのフォロー記事を僕が書きますよ!

……それで人気ポッドキャストをつくることができたら、ベンをクレジットに入れるのを忘れないでね。

Top image: © Naomi Nemoto
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