Z世代「母の日」は、“気まずさ回避”が行動動機らしい
若年層における母の日の意味合いが、大きく変化している。
調査によると、Z世代の行動の動機は「感謝を伝えたい」という積極的な感情よりも、「何もしないと気まずい」「周囲がやっているから最低限はやる」「とりあえず連絡だけはしておくべき」といった、関係性を維持するための意識に強く影響されている。
その結果、母の日は特別な演出やサプライズを伴うイベントというよりも、親子関係の距離感を年に一度確認し、安心できる状態に戻すためのタイミングとして機能している。
高級より“ちょうどいい”が最適解
ギフト選びの基準にも、こうした価値観の変化が色濃く反映されている。
Z世代にとって重要なのは価格の高さやブランドの特別感ではなく、相手に負担をかけず、無理のない範囲で成立するバランスである。
高価すぎる贈り物は相手に気を遣わせてしまう可能性があり、むしろ避けられる傾向がある。
そのため、毎年同じ程度の価格帯で揃える安心感や、失敗しない無難な選択が評価されやすい。母の日のギフトは特別な意味を強調するものではなく、関係性を崩さないための“適切な距離感”を保つツールへと変わっている。


感情より“空気設計”の時代へ
この変化の本質は、感情表現そのものよりも、その場の空気や関係性をどう設計するかに重きが置かれている点にある。
Z世代は強い感動やドラマチックな演出よりも、自然に成立するコミュニケーションを重視しており、気まずさを生まないことや重くならないことが重要な判断基準となっている。
そのため企業やブランドにとっては、感動的なストーリーを押し出すよりも、安心して選べる価格帯を提示したり、誰でも使いやすいメッセージの形を提案したりといった“失敗しない設計”がより重要になる。
母の日は今や、「気持ちを強く伝える日」ではなく、関係性を心地よく維持するためのコミュニケーションの機会へと再定義されつつある。
■調査概要
調査名 :【Youth Now! トレンド調査】母の日に関するα・Z世代座談会
実施主体:株式会社Reaplus[リアプラス]
調査手法:オフライン・オンライン ハイブリッド形式グループディスカッション
実施時間:約45分
参加者 :大学3年生 / 大学4年生(新社会人) / 社会人4年目
調査日 :2026年2月5日
調査目的:母の日に対する価値観、参加動機、ギフト選定基準の構造を可視化






