携帯契約の審査に不安がある人へ。再出発を支える「ラブモ by HORIE MOBILE」登場
エックスモバイル株式会社が、HORIE MOBILEの新サービス「ラブモ by HORIE MOBILE」の先行登録を2026年5月30日より開始しました。過去の金融トラブルや未払い歴などで携帯契約が難しかった人に向けた、再出発のための通信サービス。その設計思想には、通信の枠を超えた社会的な意味が込められています。
「電話番号がない」という見えない壁
就職活動の連絡先、行政手続きのSMS認証、アルバイトの応募フォーム──。私たちの日常は、いつの間にか「スマートフォンを持っていること」が前提の社会になりました。
しかし、過去の金融トラブルや携帯料金の未払い、あるいは在留期限やクレジットカード未保有といった事情で、携帯電話の契約そのものができない人たちが存在します。同社の発表によれば、こうした人々は「仕事の連絡先を持てない」「就職活動ができない」「社会との接点が持てない」という深刻な状況に陥ることがあるとのこと。
デジタルデバイド(情報格差)というと、高齢者のIT活用やネット環境の地域差が思い浮かびがちです。けれど、ラブモが光を当てているのは、いわば「信用の格差」とでも呼ぶべき問題ではないでしょうか。過去の経済的困難が現在の通信アクセスを阻み、それがさらに就労や社会参加の機会を奪う──そんな負の連鎖が、見えないところで起きているのです。
障壁を多層的に取り除く設計
ラブモ by HORIE MOBILEの特徴は、契約のハードルを一つひとつ丁寧に取り除いている点にあります。
まず、クレジットカードが不要。口座振替での支払いに対応しており、自分名義でスマートフォンを持つことができます。「自分の名前で契約できる」というのは、一見当たり前のようでいて、他人名義やプリペイドSIMに頼らざるを得なかった人にとっては、社会的なアイデンティティの回復にもつながる大きな一歩でしょう。
さらに、初回契約者にはスマートフォン端末が追加料金なしで提供されます。すべてのプランにかけ放題が含まれたシンプルな料金体系も、わかりやすさを重視した設計です。なお、事務手数料(税込3,300円)や口座振替登録手数料(税込550円)は別途必要とのこと。
端末・回線・決済手段という三つの壁を同時に取り払おうとするこのアプローチは、単なる格安SIMの新プランとは明らかに異なる思想で設計されていることがうかがえます。
「信用を育てる」という新発想
中でも注目したいのが、「信用ランク制度」の導入です。これは、サービスの利用を継続することで信用ランクが上がり、最大800円(税込)の割引が適用される仕組み。最終的には通常のHORIE MOBILEプランと同等の価格帯で利用できるようになるといいます。
この制度が興味深いのは、単なるロイヤルティプログラムにとどまらない点です。金融業界ではクレジットスコアという概念が広く浸透していますが、ラブモの信用ランク制度は、その考え方を通信サービスに応用したものとも読めます。
従来、携帯電話の契約審査は「過去の信用」を問うゲートキーパーでした。ラブモはそれを「未来の信用を育てるスタートライン」に変えようとしています。毎月きちんと支払いを続けることで、目に見える形で信頼が積み上がっていく。この体験は、利用者にとって経済的なメリット以上の意味を持つのではないでしょうか。
通信が「社会の入口」になる時代
エックスモバイルは2013年設立の独立系MVNOで、日本のMVNO市場の黎明期から事業を展開してきた企業です。自治体や教育機関との連携など、通信格差の是正に取り組んできた実績があります。
同社は今後、利用者が安心してサービスを継続できる仕組みの強化やサポート体制の充実を進め、再スタートを目指す人々への実質的な支援を届ける体制づくりに取り組むとしています。
通信サービスの価値が「通話やデータ通信の提供」から「社会への再接続」へと広がりつつある今、ラブモの試みは一つの重要な問いかけです。携帯電話を持てないことで社会から切り離される人がいる現実に、民間企業がインフラの力でどこまで応えられるのか。その答えの一端が、このサービスの今後に表れてくるはずです。
先行登録はすでに受付中で、登録者には初回特典の詳細や受付方法が順次案内されるとのことです。

『ラブモ by HORIE MOBILE』
【先行登録】https://onlinestore.xmobile.ne.jp/x/step_customer/lovemo






