京都の伝統工芸を、見て、聞いて、触れる。職人と巡る里山の旅
旅先で目にする石灯籠や神社の鳥居には、土地にたたずむ独特の静けさがあります。
京都伝統産業ミュージアムは、工芸の魅力を画面で「読む」だけでなく、職人の里山を訪ねる初の体験ツアーを企画しました。
画面越しから、
1500年の歴史が息づく里山へ


今回の企画で舞台となるのは、約1500年にわたる石工文化の歴史を持つ京都府亀岡市の里山です。
案内役を務めるのは、1902年創業の「齋田石材店」で6代目として修業に励む齋田海音さんです。
ツアーでは海音さんと一緒に、約100年前に手作業で造られた大鳥居や石工にゆかりのある神社を巡り、土地に根づく文化の足跡をたどります。
寺社の石灯籠や石臼といった京石工芸品は、京都の仏教文化や茶の湯の発展とともに技術が磨かれてきました。
自然のなかで風雨に耐えてきた造形物を眺めながら歩くことで、石という素材が地域の暮らしとどう結びついてきたのかを学べます。
ノミの音響く工房で、
受け継がれる手仕事に触れる

野外を巡ったあとは工房へ移動し、伝統的な技法を用いた石工の技を見学します。
工房では5代目の齋田隆朗さんと海音さんが、ノミとハンマーの一種である石頭(せっとう)を使い、石の割れる方向を読みながら形を整えていきます。
現代の生活に合わせた器やインテリアの制作にも挑戦している職人の姿を、間近で見られるのが魅力です。
見学のあとには、石臼を使って自ら碾茶を挽き、淹れたての抹茶を味わう時間も用意されています。
さらに希望者は、石を削って作るキャンドルホルダーの制作ワークショップに参加することも可能です。
道具が石を打つ音や削られる感触を五感で確かめる時間は、完成した道具を見るだけでは得られない深い実感を届けてくれるのではないでしょうか。
石工の里へ ― 受け継がれる石の文化と手仕事を訪ねるツアー
【開催日】2026年11月3日(火・祝)
【時間】午前の部 10:00〜12:00、午後の部 14:00〜16:00
【会場】齋田石材店および周辺(京都府亀岡市、JR亀岡駅より無料送迎あり)
【料金】税込9,000円(石のキャンドルホルダー制作は別途税込12,000円)
【申込】MOCAD ONLINE SHOP






