昼寝で記憶力が5倍になる!?最新の調査でわかった効率的な休み方とは
昼寝すると作業効率があがる!なんて話は最近よく耳にする話。シエスタ文化を取り入れる企業も話題になり、適度な休憩が大切だよねというのはもう常識。でも、どうやら記憶力に関しても大きなメリットがあるようです。
アメリカの医学専門ニュース配信サイト「Medical News Today」には、記憶に関する調査内容が紹介されています。1時間ほどの昼寝をすることで、最大5倍も記憶力が上がったのだとか。
調査では、41人の被験者に「ミルク・タクシー」など関連性のない2つの単語の組み合わせを覚えてもらうよう依頼。
単語を記憶した後に90分DVDを鑑賞してもらったグループと、すぐにテストを行ったグループの結果を比較したところ、45-60分間の昼寝をした人々の記憶力が5倍程向上していたことがわかりました。ちょっと無視できない数字ではないでしょうか!?
最適な睡眠時間とは?
また、科学誌「My Science Academy」では、これまでに発表されている睡眠に関する研究結果を元に、どんな昼寝が効果的なのかが紹介されています。明確な睡眠時間の目安が知りたい方へ参考にしてみるといいかも。
10分から20分の短い昼寝
もちろん集中力や体力を取り戻すことに有効。眠りも浅いために、置きた後すぐに動き出せるというメリットがあります。
30分
ここまで寝てしまうと若干起きることが困難に。置きたとしてもその後30分程けだるさが残る可能性もあるのだとか。
60分
今回の調査の結果によれば、これがベストな昼寝の時間。ノンレム睡眠の中でも「徐波睡眠」と呼ばれる段階を踏むため、人の顔や名前などを覚えるには最適。ただし、起きる時には気だるさが残ってしまうので注意が必要だそうです。
90分
レム・ノンレムのサイクルを一周し、浅い睡眠と深い睡眠の両方摂ることになるため、夢を見る可能性があり。感情や、プロセスが関係する記憶の強化に繋がるため、楽器の演奏や自転車にのるなどの運動の記憶に効果的。睡眠サイクルを一周するため、寝起きもスッキリだそう。
どんな昼寝をすればいいの?
睡眠でとても重要な要素は、まずリラックスすること。学校や、公共の場などは注意が必要で、ちょっと涼しめの部屋で眠るのがベターだそう。
そして最後に、昼寝の習慣をパターン化すること。体内時計は決まったパターンを追いかけるようにできているため、スケジュール通りに寝ることで、いつも同じサイクルで睡眠・起床を行うことができるようです。
いつも頭がボーっとして冴えないと言うあなた、まずは静かな部屋で「昼寝」を始めてみては?もしかしたら、仕事の成果だって5倍になっちゃうかも…。
Reference:Medical News Today , My Science Academy