美は1日にしてならず。未来のあなたを圧倒的に美しくする「5つの意識」
女性は常に美しくありたいと思うもの。とはいえ、「忙しくて、美に費やす暇がない」と思う人も多いのではないでしょうか。
実は「美」は特別なことをして手に入れるものではありません。あなたの生活の基礎にあるものなのです。ここで、元トップCAとして美にこだわったライフスタイルを紹介します。
01.
若いうちの健康は
一生の美を作る
私には「CAは美しくあるべき」という持論があります。そのものずばり「見た目の美しさ」です。しかし、持って生まれた顔やスタイルなどの素質を指すわけではありません。それには私も自信がありません。
自分を美しく見せるには、土台となる肌や髪を美しくしておくこと。そして体型をキープすること。この2点が非常に重要。これはCAのみならず、すべての女性に共通します。
肌や髪を良い状態で保ち、体型を維持するためには、体が健康である必要があります。若いうちは不規則な生活でもやっていけますが、40歳を過ぎたころに大きな差になって出てきます。食事や睡眠には、若いうちから気をつかっておくべきです。
「美は体の中から」「美は一日にしてならず」。ありふれた言葉ですが、至言です。
02.
起床時間をそろえて
体内時計は常に一定に
健康な体を維持するにはどうしたらよいのでしょうか。まず第一に、毎日同じ時間に起きるようにして、生活のリズムを変えないことが大切です。
CAはその日のフライトスケジュールによって、家を出発する時間がまちまち。朝4時台に家を出ることもあれば、10時台でよいことも。帰宅も夕方から深夜までさまざまです。それでも、私は遅い出勤の日も休日も関係なく、朝6時台には起床するようにしています。起床時間をそろえることで、体内時計を狂わせないようにするのです。前日が遅かった日はどうしても早起きがつらくなりますが、長年の経験上、起きたほうがあとが楽です。朝の二度寝は体調を崩すもと。絶対にしてはいけません。
それに加えて、私は起床から出勤まで1時間半は見るようにしています。朝ゆっくり覚醒する時間をとると精神的にも安定しますし、遅刻のリスクを減らすこともできるので一石二鳥です。
03.
食事は体を作る源
野菜と果物で食生活を整える
「食生活が不規則なせいで、CAになってから太ってしまった」なんていうセリフを、更衣室でもときどき耳にします。勤務時間が不規則だと、食事も決まった時間にはとりにくいのです。また、体力を使う仕事ですと、どうしても炭水化物や味の濃いものが食べたくなります。弁当や機内食の支給もありますが、カロリーが高めになりがちです。
それでも私は「業務上、仕方がない」で終わらせません。まず朝食は一日のスケジュールを考えて調整します。紅茶とフルーツ、パン、サラダが基本で、昼食の時間がきちんととれそうな日はそれで終了。昼食が遅くなりそうなときは、卵やソーセージを加えます。しばらく野菜不足が続いたときには、自分で野菜とフルーツ多め、炭水化物少なめのお弁当を作って持っていくこともあります。
食事は自分の体を作る源です。妥協してはいけません。
04.
ストレスは美と健康の大敵
プールとサウナで
心身ともに美しく
適度な運動は、体だけでなく心にとってもよいストレス発散となります。ストレスが美と健康の大敵であることは、よく知られていますね。
私はステイ先のホテルにプールがあれば、ひと泳ぎするようにしています。CAは仕事そのものが結構な運動量なので運動不足になることはまずありませんが、水泳は疲れてむくんだ体を適度にほぐしてくれますし、加えて水着になることでスタイル維持にも役立ちます。
また、サウナで汗をかくこともおすすめです。自律神経の働きがよくなり、快眠へ導いてくれます。サウナに入ったあとは、必ず水に入りましょう。冷たい水で肌をきゅっと引き締めることで、交感神経と副交感神経が刺激されて、ストレスも自然に解消します。
05.
状況や相手によって
ふさわしい「美」を変える
CAになぜ「美しさ」が必要かを突き詰めていくと、お客様に「安全、安心、快適」を提供するためといえます。見た目のよさが与える快適さと安心感が、信頼感につながるのは間違いありません。そのため身だしなみを整え、アナウンスの訓練をし、美しい所作やマナーを身に付ける必要があるのです。
CAの身だしなみには細かい決まりがあり、すべてにきちんと意味があります。髪型の規定は、お食事やお飲み物を清潔に提供するため。過剰なアクセサリーは力の要る仕事に邪魔になりますし、緊急時に危険を伴いますからNGです。メイクをしっかりとするのは、暗い機内でも顔がはっきり明るく見えるように。
どんな状況で、どんな人を相手に接遇するのか。それによってふさわしい「美」は変わってくるのです。
『スーパーCAの仕事術』
コンテンツ提供元:里岡美津奈
人材育成コンサルタント。1986年全日本空輸株式会社(ANA)に入社。在職中、VIP特別機搭乗を務め、皇室、各国元首脳の接遇で高い評価を得る。2010年に退職。現在は人材育成コンサルタントとして、一般企業や病院でコミュニケーションスキルアップの指導にあたっている。