便座に紙を敷いても、全くの無意味!意外と知らない「トイレの真実」
公衆トイレを使用する際、便座の汚れが気になって仕方ない!という人、多いかもしれません。中にはトイレットペーパーを敷いたり、事前に便座をふいたりする人もいるのでは?でも、その行為は紙の無駄かもしれません。
ここで紹介するのは、科学に関する話題をわかりやすいイラストで紹介しているYouTubeチャンネル「AsapSCIENCE」の動画。トイレにどのくらい雑菌がいるのかや、どうしたら清潔に利用することができるのかアドバイスがあります。
いつも使ってるキッチン用具
実はトイレの便座より汚い!
動画冒頭で紹介されていることが一番衝撃的かもしれません。なんと、キッチンにある「まな板」にはトイレの便座に比べて200倍もの菌が存在しているのだとか。さらに、スポンジについては20万倍もの雑菌が…。いやいや、それでも便座っていろんな人のおしりが触れる場所。公衆トイレの便座はさすがにもっと汚いのではないでしょうか?
便器は意外とキレイ
動画によれば、トイレという部屋の中でも、便器はかなり綺麗なほうに分類されるのだとか。もちろん大腸菌などは便座の上に生き続けてはいるものの、人間の肌はよくできており、傷口でもない限り雑菌が体内に進入することは出来ないようになっているのだそう。
あまり神経質になる必要はないのでしょうか…。
便座に紙を敷いても
意味はナシ。
とはいえ、トイレの中には多くの菌が存在しているのも事実。念のためにトイレットペーパーで便座を敷いたほうが安全なのでは?とも思いますが、信じられないことにトイレを流した時にはその水の勢いで菌が空中へと大拡散!そのため、紙自体にも菌が付着しており、全く意味がないのだそうです。
最も清潔にトイレを使うには
手をきちんと洗うこと
動画によれば、トイレのなかで起きる細菌感染のリスクとして最も高いのは、手がちゃんと洗えていないこと。細菌のついた手で、目や口に触れることが一番問題です。
もしも、完璧に細菌感染から回避したいのであれば、全身を防護服で覆ったほうがよい、と動画は説明しています。
つまり、トイレのドアノブなどにも多くの人が触れているため、細菌から逃れるのは至難の業。逃れるために最も有効な手段はただひとつ…。
それは、きちんと手を洗って、出来る限り施設のものに触れないこと。つまり、本当に注意するべき場所って、トイレの便座ではないんですね。
潔癖症の人にとっては余計なお世話かもしれませんが、便座にトイレットペーパーを敷いてもあまり意味がないどころか、紙の無駄になっているということは否めないのかもしれません。少なくとも科学的には。
Licensed material used with permission by AsapSCIENCE