3年間早起きし続ける、100歳のおばあちゃん。その理由に胸が熱くなった・・・

2014年夏、全米で話題となった99歳のおばあちゃんLillian Weberさん。当時、彼女にはある目標があった。「100歳の誕生日までに1,000着のワンピースを製作する」。昨夏時点での数字は840着、Weberさんのチャレンジのその後は?そして、彼女がワンピースを縫い続ける目的とは?

出会ったことのない
アフリカの“孫たち”へ
積み上げたその数1,051着!

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米アイオワ州に住むWeberさんは、3年前から、毎朝早起きして制作に取りかかり、ランチ前には1着をつくりあげるペースで、毎日ミシンに向かい洋服を製作。こうして2015年5月6日、彼女は満100歳の誕生日を迎えた。つくりあげたワンピースは、目標数を超える1,051着。

個性的に見えるのは
ひとつとして
同じデザインがないから

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Weberさんがせっせと縫ってきたワンピースは、遠く離れて暮らす“孫たち”のため。でも、彼女とその孫たちには一度も面識がない。Weberさんのワンピースは、アフリカの貧困地域で暮らす子供たちに衣類を届けるチャリティ団体「Little Dresses for Africa」の手によって、彼女の代わりにアフリカ各国の児童養護施設や協会、学校の子供たちの元へと届けられていたのだ。

「Lillianのデザインは独特。ちょっとずつパターンが凝ってたり、丁寧にフリルが付いていたり。ひとつも同じものがないんですよ」

これまでに、81ヵ国およそ400万人の子供たちに洋服を届けてきた、Little Dresses for Africaの創設者Rachel O'Neill氏によると、画一的で既製品のような美しいワンピースも中には多くあるという。だが、Weberさんのワンピースは、生地のパターンから、考えられた色彩、さらには細部まできめ細やかな縫製が特徴的で、そのデザインもバリエーション豊富なんだとか。「ワンピースを手にした子供たちの、ワクワクする笑顔を想像して縫ってくれていることが伝わってくる」と O'Neill氏。

必要とされることほど
嬉しいことはないわ

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「こんな100歳になった私が、まだ誰かのための役に立っているのなら、こんなに幸せなことはないわ」「WQAD.com」のインタビューにこう応えたWeberさん。目標の1,000着に達しはしたものの、ここがゴールだなんて思っていない。彼女のコメントからもその意欲が十分に伝わってくる。

 Reference:WQAD.com
Licensed material used with permission by Little Dresses for Africa

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。