隠れDV男「10のサイン」 結婚した途端、暴力的に!

一見して優しそうなのに、結婚後に暴力を振るうタイプを隠れDV系と言います。ここでは、書籍『ブラック彼氏』から、彼らの特徴を紹介していきましょう。

もしも、あなたのカレが6個以上当てはまったら…関係を見なおした方がいいかもしれません。

01.
第一印象が優しそうに見える

ムキムキで屈強な男性や、見るからに怖い印象のオラオラ系の男性はいません。どちらかと言うと、優しそうで気弱な印象の男性が多いです。

彼らは交際まで、女性に対して熱心にアプローチをします。筆マメでラブレターを何通も書いたり、花束をプレゼントしたりと、女性をとても大切にします。

優しい仮面に隠れたサイコパスのような狂気には、付き合っている彼女だけでなく、周りの人も気がつきません。本人ですら自分のDV癖に気がついていないことですらあるのです。

普段は優しい夫が突然キレるきっかけは、自分が妻に虐げられたと思った瞬間です。妻にバカにされたと感じた瞬間、裏の顔が一気に表面化します。彼らには、社会的に認められていない鬱屈した気持ちや、人付き合いが苦手といったコンプレックスがあり、家庭という狭い世界の王様になりたいという願望があります。そのため、結婚するまでは、彼女を自分の城に迎え入れるべく熱心にアプローチしますが、結婚後は妻を家来のように扱います。そして、家来のくせに王様に反抗したときにキレるのです。

02.
ストイックに自分を鍛えている

私の経験上、DV系には太っていてだらしない性格の男性はほとんどいません。普段から自分に甘いタイプは、他人にも厳しいことは言わず、言ったとしても説得力がないので、言われたほうも深刻に捉えることはありません。

一方常にストイックに生きているDV系は、自分に厳しいだけでなく、他人にも厳しく、「俺はここまでできているのに、お前はなぜできないのか」と、相手に詰め寄ります。実は、DVをする男性にも彼らなりの言い訳があります。彼らの中には、他人が越えてはならない一線があり、それを越えると理性を失い、手を上げるのです。

彼らはストイックな性格のために、自分が決めた厳しいルールにがんじがらめになるあまり、自分を許せず、他人も許せなくなり、最終的に手を挙げるのです。

03.
真面目なのに転職が多い

彼らは、上司に理不尽なことを言われた、会社のやり方になっとくがいかないなど自分なりの正義感に反する出来事があると、仕事を辞めるのだと、妻たちは言います。

自分にも厳しく、他人にも厳しいストイックなDV系は、家族を養うために人に頭を下げたり、適当なところで妥協したりすることができず、ひとつの会社に長く勤務することがなかなかできないのが特徴です。

04.
スリムで幸薄そうな女性が好き

女優さんで言えば、麻生久美子さん、木村多江さんなど。化粧っ気がなく、自然体な雰囲気の女性も、「自分だけを見てくれそう」とDV系が惚れ込むタイプの女性です。DV系はまた、両親を早くに亡くした孤独な女性や、病気がちな女性なども好みます。総じて自分を尊敬して、自分以外の男性を見ないでくれそうな女性を選びます。

05.
メールの既読スルーに怒る

あなたがLINEを既読スルーすると、続けざまに「返信ないんだけど」「無視するなよ」「なんで連絡できないの?」と怒ってくる。彼らは「相手が今、忙しいかもしれない」とか「今、返信を考えているところかもしれない」と相手の状況を考える余裕がなく、メールをもらったらすぐ返信するのが最低限のルールと考えて、その感情を相手に押し付けてきます。

このように彼らが既読スルーを許せないのは、元来のプライドの高さと、彼女の気持ちが自分以外の誰かに向いているのではないかと疑心暗鬼になっているためです。

06.
車の運転が乱暴

たとえば、割り込みをされたときにイライラしてクラクションを鳴らしたり、スピードの遅い車に「迷惑な奴だ」と車間距離を詰めて煽ったり。普段はおとなしくても、運転中に隠れた攻撃性が垣間見える男性。

これは、ハンドルを握って性格が変わったのではなく、もともとの性格が運転中に現れていただけ。彼は頭に血がのぼっているだけで、同乗している彼女がびくびくしていることなど気がつきません。

このような車内という密室で、自分になっとくのいかない出来事があったときに彼がとる言動こそ、結婚後の家庭内での彼の言動そのものなのです。

07.
仲が深まると甘えん坊になる

以前、夫の暴言や暴力を証拠にしようと回した録音テープに、「ママぁ、寂しいから一緒に寝ようよぉ」と、猫撫で声の会話が入っていたこともあります。妻に暴力を振るう一方で、異常な甘え方をするのです。

隠れDV系は、地方出身の長男であることが多いのですが、その地方とは、家父長制の名残で、「男たるもの〜」という考えが根強く残る地域。彼らはいえを継ぐ者として、非常にプライド高く育てられています。また、親が厳しく教育熱心なため、親から叩かれて育ったタイプでもあります。彼らは、子どもの頃から暴力になじんできたので、躾と言う名のもと妻や子どもに暴力を振るうことに抵抗がありません。その半面、大人になってもなお母親の愛情を求め、妻に猫撫で声で甘えるのです。

08.
メールの相手が男か女かを気にする

DV系は、妻が自分以外の男性と連絡をとることを極端に嫌います。携帯電話がなれば「今のは誰から?」と聞き、メールがくれば「男からなのか、女からなのか?どっちなの?」と詰め寄ります。メールがきただけで一方的に妄想して嫉妬にかられるのは、やはり病的です。

彼らは「妻は自分の所有物」という思いが強すぎて、誇大妄想に悩まされ、妻を周囲から断絶することだけを考えています。妻が元カレと連絡を取っているのか、実際に浮気する可能性がありそうかということとは関係がないのです。

09.
態度の悪い店員に注意する

彼がクレーマーのような行動を取っている。
DV気質とクレーマー気質には親和性があります。DV系は、自分に対しても他人に対しても厳しく、ある一線を越えると許せなくなり感情を爆発させます。クレーマーも、「本来こうすべき」という自分の中の正義やルールにとらわれて、それができない相手の感情をぶつけるのです。

もし彼が、何かにつけて企業のお客様センターに電話をして、長々と苦情を言うような場合は、DV系と見てほぼ間違いありません。また、デート中に、彼がレストランの態度の悪いウェイターにキレたり、店員にサービスについて上から目線で注意していたりといった場合も、DV系の可能性が高いです。

10.
子どもをたくさん欲しがる

「結婚したら子どもがほしい」と言うのは普通なのですが、「最低でも子どもは3人ほしい」「野球チームが作れるくらい、子どもがほしい」「子どもは多ければ多いほどいい」などと、子どもの有無ではなく人数の多さにこだわる男性には、特に気をつけましょう。

彼らが子どもをたくさん欲しがるのには、2つの理由があります。

1つ目は、自分の城作りのため。彼らは、孤独感と社会性のなさから、家族を自分の支配下に置き、自分だけの城を築き上げようとしています。その城の家来は多ければ多いほどいいという考えから、子どもがたくさん欲しいと考えるのです。

2つ目の理由は妻への支配欲と独占欲。妻の浮気を心配して不安になるDV系は、妻を頻繁に抱きます。DVされた妻がセックスレスに悩んでいたというケースは聞いたことがありませんが、毎日のように求められるので辛いというケースはよく見てきました。彼らは、女性の体調や都合に配慮ができないので避妊をしません。その結果、子どもがたくさんできてしまうのです。

信じがたい話ですが、世の中には、妻に自由を与えたくないあまり、何年間も妊娠させておきたいと思う夫がいるのです。

ブラック彼氏
コンテンツ提供元:毎日新聞出版

堀井亜生/Aoi Horii

司法試験合格後、1年の勤務弁護士を経て、独立開業。2006年フラクタル法律事務所を設立。同代表弁護士として、一般民事、刑事、医療過誤、企業法務、著作権など幅広い分野を取り扱い、多数の企業・病院の顧問を務める。中でも離婚・男女問題の取り扱い実績が多く、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)のレギュラー出演をはじめ、多数のテレビ出演のほか、著作・寄稿・講演活動も精力的に行っている。

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