ハーフマラソンに「犬」が飛び入り参加。そして・・・まさかの結末が!
米アラバマ州で開催されたエルクモント・ハーフマラソン。そのスタート直後、どこからともなく一匹の犬がランナーの隊列に並走し始めました。
え、ランナーと並走?“アスリート犬”が飛び入り参加
団子状態の先行集団が坂を駆け下りてきました。その横を、あれ?犬が…。後ほどこの犬がどうしてここに現れたのかを説明します。ルディヴィンちゃん(2歳メスのブラッドハウンド)今はこの子の名前だけ。では、彼女の迷走ぶりを見ていきましょう!
今度は反対の山側斜面に。まるで、ランナーたちを鼓舞するように、彼らの前を右に左に行ったりきたり。「コラ、邪魔だって!」なんて声が聞こえてきそう。
隊列は徐々にばらけて縦長の展開に。先頭は青いシャツのゼッケン162番。次位は…犬!?
軽快なストライド。まだ疲労の様子は見えません。
中盤、まさかの逸走!?
おおっと、ここでコースを大きく逸脱。茂みでちょっと粗相でしょうか(笑)。その間に後続のランナーたちがルディヴィンの横を駆け抜けていきます。
走りながらも、愛想をふりまくルディヴィン。ギャラリーの女の子たちから差し入れ?
ギュイーン。終盤猛スパート
レース終盤、ここから一気にペースアップ。
皆が苦しくなってきた胸突き八丁。ところが、ルディヴィンは無尽蔵のスタミナで、ギュイーン。一瞬にしてランナーを置き去りにしていきます。そして…。
ちゃっかり、7位入賞
メダルまで頂いちゃいました
そのままランナーたちと一緒にゴール!なんと彼女、21.0975km(正確にはどこから参加したか不明)を完走してしまったんです。しかも、堂々の7位入賞。非公式ながらタイムは1時間32分56秒。
大会側は、ルディヴィンの頑張り(というか迷走)を讃えて、余分に用意していたメダルを授与。首に下げてもらい誇らしげなこの彼女の表情を見てください。
「普段はとっても怠けもの」
でも、やるときゃやる!
ところで、ルディヴィンがどうしてハーフマラソンを走る気になったのか、気になりますよね?飼い主のApril Hamlinさんによると、マラソンコース上にある彼女の自宅前庭でおしっこに出たまま、ルディヴィンは姿を消したそう。たまたま大会ボランィアをしていた友人からのメッセージで、愛犬が21キロ先のゴール地点に飛び込んできたことを知った飼い主。Hamlinさんにしてみれば、寝耳に水の愛犬の知らせだった訳です。
「普段はとっても怠けものの彼女がハーフマラソンを完走したなんて、未だに信じられない」
「Runner's World」のインタビューにこう答えながらも、愛犬の健闘を称えていたそうですよ。