一台のグランドピアノ「Steinway」ができるまで(写真39枚)
Steinway(スタインウェイ)のグランドピアノができあがるまでの工程を捉えた写真作品を紹介します。ピアノに携わる多くの職人たちにも焦点を当てたこの作品。38枚の写真をつなげていくと、そこにストーリーが現れてくるはずです。
グランドピアノは
こうして製造されている
これらは、建築家であり写真家でもあるアメリカ人Chirstopher Payne氏によるプロジェクト『Making Steinway』から抜粋した写真。Payne氏のレンズを通して、この薄く均一に加工された数枚の木材と鉄骨が組み合わさり、一台のピアノが形づくられていくまでを時系列に沿って見ていきましょう。
“スタインウェイはフレームで鳴らす”という言葉があるほど、同社のフレームは薄く作られています。弦振動を受けてフレーム自体も振動し、その揺れをリムへと伝える。スタインウェイ独特の金属的な音色が、こう喩えられる所以。フルコンサートピアノのパワフルな音色に適していると言われています。
ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと並び世界で最も美しいピアノ(世界三大名器)と称えられる「Steinway & Sons」。その製造過程を捉えた貴重な資料ですね。
さて、Payne氏のこのプロジェクトは現在ニューヨーク・チェルシーのギャラリーで個展を開催中。さらに、2016年春スタインウェイ社より写真集『Making Steinway』の刊行がすでに決定。日本で目にする機会もあるかもしれませんね。
Licensed material used with permission by Christopher Payne