難病の子どもに、360度カメラで「夢の冒険」を届けた旅行サイト
総合旅行サイト・エクスペディア(Expedia)が、セント・ジュード小児研究病院で小児ガンとたたかう子どもたちの「夢の冒険(Dream Adventure)」を、360度カメラを用いて実現させたプロジェクトを紹介します。企業の特性を活かして、こんなステキな取り組みをしていたんですね。
あなたの代わりに「旅」します病院内に大自然を投影!
「馬って、ニンジンとリンゴが大好きなんだよ。あとね、多分トマトも…分かんない(笑)」。
ティアラの夢は、大好きな馬がたくさん走る草原に行ってみること。
ティアラの夢を叶えるべく、彼女に代わって馬に出会いに旅をするのはエクスペディアの従業員のサラさん。360度カメラで撮影した映像とライブストリーミングの技術を使い、現地とティアラのいる病院をライブ中継でつなぎます。
サラさんは野生の馬を撮影しに一路、アルゼンチンへ。
「私にできるただ一つのことは、ティアラに今日がいつもより良い一日だと思ってもらうこと。それだけで十分、ここに来た甲斐があります」。
とサラさん。中継の準備が整いました。
車椅子に移りティアラが病室を出て向かった先は、このプロジェクトのために360度映写ができるよう、スクリーンを全方位に張り巡らした病院内の一室。
中央に配された椅子に腰掛けると、スクリーンに映るサラが語りかけてきました。
「ハイ、ティアラ。野生の馬に会う準備はできてる?」。
すると…、
ティアラの後ろから、馬の群れが近づいてきました。思わず身を乗り出す少女。
夢にまでみた草原をいく馬との出会い。もちろん、それはスクリーンに映し出された映像の中でだけ。それでも、ティアラのほころんだ表情が感動を物語っていますよね。
「どの馬が気に入った?」サラの問いかけに指さした一頭の白い馬。そして、ティアラは、支えられながら一歩ずつ目の前の白馬に向かって歩き出しました。
旅に出ることも、世界をその目で見ることも今はできない病床の子どもたちに、自社の特性を活かして疑似体験をさせる、というエクスペディアのアイデア。素敵なプロジェクトだと思いませんか?
ほんの少しですが、「夢」が叶った子どもたちの表情に注目です
いつか、本当に体験できますように。