新しい都市の姿!?NY摩天楼に「キャンプ場」ができちゃうかも
地上200メートルのビルでキャンプができるようになるーー。そんなわくわくするコンセプトが発表されました。
今ある建物をまるっと「木と草だらけ」に
環境に応じて中の温度を調節してくれる、セイルボートの帆「ジェネカーセイル」と似た形状の「skin」を取り付けることによって、ビル内を快適な温熱環境に整えるというコンセプト。このskin、風の向きや強さによって、部分的・全体的に開閉できる、いわば風の管理システム。冬は温室のように、夏は涼しく調整してくれるのだそう。
左が冬。閉じて中の温度をあたたかく。右が夏。全体的にオープンになっています。
太陽光発電システムや各フロアに雨水を収集する装置を備えているので、建物内で水の循環が行われるというエコさ。しかも後付けするものなので、今あるビルはもちろん、使われていない建物が1棟まるまる木だらけになるなんて、有効活用にもなっちゃいます。
木々に囲まれた新しい都市の姿かも
このアイディア、ミラノを中心に建築やデザインを行う「FLT-OFFICE」によるもの。彼らはニューヨークの人たちが友達を招き、屋上でパーティなどを行うことを知り、
「人が会って話ができるソーシャルエリアを作り出せることと、誰もが最高の場所から街の光景を楽しむことができる」
と、ビル内部をグリーンで埋め、キャンプ場や公園を作る案を考えたのだそう。
この「skin」を取り付けた建物が増えるとーー。ニューヨークに植物が増え、CO2削減にもつながり、エンパイアステートビルを間近に見ながらキャンプが楽しめるという、都市とグリーンの新しい共存が生まれます。
現在はこのコンセプトを実行すべく、詳細なプログラムを開発している途中。また、ニューヨーク市議会や投資家などにどう提案していくか模索しているそう。摩天楼でのキャンプ、ぜひ体験してみたいですね。
Licensed material used with permission by FLT-OFFICE