ボート部の男子たちが、2009年からヌードカレンダーを作り続けているワケとは

世界的に見ても、優秀な学校として名高いイギリスのウォーリック大学。そのボート部が毎年リリースしているチャリティカレンダーが話題になっていますが、ご覧の通り、全員がヌードです。

鍛え抜かれた肉体美に目を奪われてしまうものの、そこに込められたメッセージの意味を知れば、さらに彼らの活動に興味を持つことができるかもしれません。

ありのままの姿こそ
素晴らしい

ジェンダーやセクシャリティの多様性は、リベラル層を中心に世界中で徐々に認められつつあります。しかしその一方で、保守的な価値観を持った人たちが発言力を持ってきていることも事実です。

イギリスではEU離脱の是非を問う国民投票が行われたのも記憶に新しいですが、それ以来セクシャルマイノリティを対象にしたヘイトクライムが147%増加したという統計もあります。また大方の予想を裏切ったドナルド・トランプのアメリカ大統領の当選は、保守的な貧困層の投票が決め手になった、とも分析されています。

現在先進国では、豊かな革新派と貧しい保守派が分断され対立が進んでいるという見方もあります。こうした動きの中で、いわゆるLGBTQと呼ばれる人たちが攻撃を受けやすくなっているという側面もあるのです。

2009年からスタートしたこのチャリティカレンダーは、SNSを通じて徐々に広がっていき、今では80ヶ国で購入され、集まったお金は寄付されています。

英・ウォーリック大学ボート部のメンバーたちが生まれたままの姿で写るのは

「ありのままの姿こそ、素晴らしい」

というメッセージなのです。そのたくましい姿は、セクシャルマイノリティへの力強い支援が込められています。 

2017年版カレンダーのメイキング動画は、こちらから。

Licensed material used with permission by warwick rowers
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。