硬くなったパンをおいしくアレンジするテクニック
一見すると、だし汁に浸して食べる兵庫県の郷土料理「明石焼」に見えなくもない。けれどこれ、オーストリア・チロル地方の家庭料理として親しまれている「シュペック・クヌーデル」という一品。卵や小麦粉を使う点は、日本人のよく知るそれに似ていますが、なんとメイン食材はパン!
硬くなったパンのアレンジ法
オーストリア・チロル地方
硬くなって余ってしまったパンをおいしく食べるための工夫は世界各地で見られますが、チロル地方では、団子状に丸めてからスープで茹でるという、ちょっと手の込んだスタイル。もともとは家庭料理だったこの味も、今ではチロルのご当地メニューとして観光客にも人気なんだそうです。
〈材料〉
・パン:200g
・玉ねぎ:1/4個
・ベーコン :4枚
・牛乳:80ml
・卵(Sサイズ):1個
・小麦粉:適量
・水:500ml
・コンソメ:1個
・バター:5g
・塩こしょう:適量
〈つくり方〉
パンを一口大にちぎります。玉ねぎとベーコンはみじん切りにして、バターを中火で熱したフライパンで玉ねぎが透き通るまで炒めます。牛乳は沸騰させないようあっためておくこと。ボウルにパン、炒めた玉ねぎとベーコン、牛乳、塩こしょうを入れて混ぜ、粗熱が取れたら卵を溶いて加え、生地がひとまとまりになる量の小麦粉を加えて混ぜておきます。お好みのサイズに丸め、水とコンソメを入れたスープの中へ投入。15分ほど煮たら、塩こしょうで味をととのえて完成です。
ちなみにオーストリアでは、おもに丸パン(小麦粉だけで作ったシンプルなパン)が用いられますが、バゲットでも食パンでも、牛乳に浸してやわらかくなる種類のものであればOKです。