「本当の非日常」が味わえるあの場所で、2人の距離を縮めませんか
一緒に過ごす時間が長くなると、相手の存在が当たり前になり、ドキドキやワクワクを感じられなくなる。そうして関係がギクシャクしてしまう時期はどのカップルも経験するものです。
重要なのは、それをどう乗り越えるか。
簡単に言えば「非日常を味わう」が正解ですが、ポイントは日常の延長線上にある「非日常」ではなくて、日常と一切遮断された正真正銘の「非日常」であること。ちょっと良いホテルでディナーとか片道2時間程度の場所へ日帰り温泉旅行とかではなくて、今まで行ったことのない、住んでいるところとまったく環境の異なる、見ず知らずの土地への旅行──。
今の時期なら、北海道・釧路を含む道東エリアはどうでしょう。手つかずの自然が広がり、エゾジカやキツネなどの野生動物も暮らしています。それらとの触れ合いが楽しめるアクティビティも充実していて、まさにこの場所でしか過ごせない「非日常」が2人を待っているのです。
ただ立っているだけで美しい。
凛と佇むタンチョウの姿に
身も心もスーッと澄まされる
『伊藤タンチョウサンクチュアリ』
国の特別天然記念物に指定されているタンチョウは、赤い頭上が特徴的。白い胴体に黒い羽というシックな色合いに洗練された印象を抱きます。
一時は絶滅が危惧されるほどその数は減少したのですが、地元の人たちの熱心な活動によって、今では約1,000羽ものタンチョウが、釧路からほど近い鶴居村に生息しているそう。
4月〜9月はヒナを育てるために湿原へと姿を消してしまうため、観察に適しているのは12月〜2月。『伊藤タンチョウサンクチュアリ』には餌を求めて毎日約300羽が飛来。とくに2月は、3月の子作りに向けてつがいの絆を深める時期で、かん高い鳴き声をあげながら純粋に求め合う姿を眺めていると、いつの間にか忘れていた心ときめきく感覚がフラッシュバックします。
伊藤タンチョウサンクチュアリ
住所:北海道阿寒郡鶴居村字中雪裡南
TEL:0154-64-2620
開館期間:10月1日〜3月31日
開館時間:午前9時〜午後4時30分
閉館日:毎週火・水曜日(祝日にあたる場合は開館)
※閉館日でも給餌場でのタンチョウの観察・撮影は可能
入場料:無料
好きなものを好きなだけ、が
勝手丼のルールです。
お腹も心も満たされて2人の会話も弾む
『釧路和商市場』
釧路駅から徒歩2分の場所にある『和商市場』は「そういえば最近、ゆっくり話せてなかったな…」というカップルにこそ立ち寄ってもらいたい!
「和して商う」という由来の通り、働いている人たちは皆気さくで、市場特有の雑多さがありつつも適度に落ち着いており、はじめての場所なのにどこか懐かしさを感じます。
釧路港で捕れた新鮮な魚介から釧路管内で生産されたチーズやヨーグルト、さらには昔懐かしい駄菓子まで、扱う商品は多種多様。
何を買うべきか迷うところですが、名物「勝手丼」を食べずして『和商市場』は語れません。ニシンやメヌケ、ハッカクといった北海道ならではのネタはマスト。地元の人によれば、「刺身だけじゃなくて、ザンギや生珍味をのせるのがかしこい食べ方だよ」とのこと。
お腹も心も満たされてリラックスした状態で、会話が弾まないはずはないですよね。
助け合いの心を大切にする
アイヌの伝統文化は
恋人という存在の尊さに気付かせてくれる
『阿寒湖アイヌコタン』
北海道には古くからアイヌの人たちが育んできた文化があります。「コタン」とは村を意味するアイヌ語で、『阿寒湖アイヌコタン』は北海道でもっとも大きなアイヌコタン。
古い時代の民家を再現した記念館、古典舞踏や人形劇が上演されるシアター、アイヌ民族に伝わる、幸せを運ぶ小人の神様コロポックルや伝統的な刺繍をあしらったテキスタイルなどを扱う民芸品店、伝統料理を味わえるレストラン。アイヌを象徴する思想「互助精神」があちらこちらに垣間見えるコタンにいると、今まで恋人にどれだけ助けられてきたのかを思い出し、急に愛おしさを覚えます。
阿寒湖アイヌコタン
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-19
TEL:0154-67-2727
開館時間:午前10時〜午後10時
雪が積もった静寂の森を
馬と一緒にのんびりお散歩。
ここにしかない「非日常」
『弟子屈町メジャームファーム』
屈斜路湖畔にあるこの牧場では、カヌー体験や自然散策などさまざまなアクティビティが体験可能。イチオシは乗馬で、雪が積もった森の中や凍った湖のほとりを馬にゆられてのらりくらりと散歩する時間は、ここでしか味わえない「非日常」です。
ブラッシングをしたり、鞍などの道具を取り外したりといった馬のお世話ができるのも、『メジャームファーム』ならではの体験でしょう。
弟子屈町メジャームファーム
住所:〒088-3341 北海道川上郡弟子屈町字屈斜路420-1
TEL:015-484-2282
営業時間:午前9時~午後3時30分
ディープな温泉街が気になる2人は
絶対ここに泊まるべき
「古き良き」が色濃くのこる
『川湯温泉街』
歴史ある温泉旅館や自然に囲まれた足湯など、今の時代ではなかなか見られない古き良き日本の風情が色濃く残る、まるでタイムトリップした気分になるほど味わい深いこのスポット。
日中に足湯をハシゴもいいですが、周辺に宿泊するならぜひ夜に川湯散策を。オレンジ色にライトアップされた街並みは、2人歩きにうってつけのシチュエーション。優しい明かりに包まれているとなんだかセンチメンタルな気分になり、恋人のぬくもりを感じたくなるのです。
川湯温泉街
住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2-3-40
サファイアブルーの湖で
ロマンチックの魔法にかけられて
『摩周湖』
言葉にならない感嘆の声が漏れるのは、『摩周湖』を目の前にすれば仕方のないことでしょう。
アイヌ語では「カムイ・トー(神の湖)」と呼ばれるほど神秘的な美しさをはなつ湖は、冬になると、凍った表面がサファイアブルーに輝くロマンチックスポットに。
カップルに人気なのは、付近の展望台から摩周湖上に広がる星空を眺めるナイトプラン。周辺には、高層ビルはもちろん高い山もないので、快晴の日となれば、360度見渡す限りにきらびやかな夜空が広がります。
摩周湖
住所:北海道川上郡弟子屈町
「非日常」を求めるカップルは、学びと刺激の多いこのエリアにぜひ一度訪れてみてください。