アメリカ陸軍のエンジニアによって、ニュージャージー州のビーチが再建!?

地球温暖化によって海面が上昇している。その影響によって、海岸侵食が進み世界中のビーチから砂が失われつつある。

ビーチの砂は、とても大切なもの。例えば、海沿いの住人たちを災害から守るための防壁としての役割は大きい。あるいは、建築界においてはセメントに混ぜる原料としても重宝がられている。ちなみに、砂漠の砂は細かすぎで建築には向かないんだとか。

このように、夏に海水浴に来る観光客のためだけではなく、私たちの日常生活においても不可欠な存在だと捉えることができる。しかも、砂は再生可能な資源ではないので、とても貴重だとも言えるのである。

次の動画の舞台は、ニュージャージー州の南の先端、ケープ・メイ。アメリカ陸軍のエンジニアたちが、失われたビーチを再建した様子が伝えられている。

砂が引き起こす
「負の連鎖」

もちろん、このケープ・メイだけではない。アメリカのマイアミビーチ、オーストラリアのゴールドコースト、ドバイのビーチなど…世界中でエンジニアたちは、ポンプを使って砂を沖合からビーチへ戻しているのだという。

動画内でショッキングだったのは、砂が引き起こす「負の連鎖」だ。砂の調査に数年をかけたジャーナリストVince Beiserによれば、発展途上国での砂の違法採掘、島消滅、生態系の破壊、砂マフィアによる闇市場での殺人…が挙げられている。事実、これまでに数百万人もの人々が、犠牲になっているようだ。

次の100年、人類にとって最善の解決策が求められている。

Licensed material used with permission by Tom Scott
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。