人生をムダにしない!「時間の使い方」について本気で考えてみよう

「これまでの人生を振り返ったとき、ムダを費やしたことは一切なかった。効率的な事ばかりしてきた」なんて人はいないでしょう。

高田晋一さんの著書『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』では、効果的な時間の使い方が書かれている自己啓発書の一部をピックアップし、私たちでも応用できるようにまとめられています。

非生産的な行動をやめて、人生の目的を達成する手助けをしてくれる習慣とは?

1日の内、いかに
自由な時間を作れるか

本田宗一郎は、日本の歴史に名を残した名経営者のひとりですが、小さな自動車修理工場から、たった一代で世界のホンダを築いた人物です。彼とホンダのすごさは、その商品へのこだわりと高い技術力にあり、著書の『やりたいことをやれ』からは、彼の自由な発想とこだわりの美学が垣間見えます。

たとえば宗一郎は、どんな会合や約束にも決して遅刻することはなかったそうです。それは彼の父親からの教えのようで、幼い頃に「人間、生まれもった財産や家柄などは平等と言えないが、時間だけは全員に平等である。これを有効に使い、うまく利用する人が成功者になる」と言われて育ってきたからだそうです。

こうして「1日の内で、いかに自由な時間を多く作れるか」をつねに考えていたとのこと。忙しい現代人にとって、共感できることが多いのではないでしょうか?

まずは1日30分から、自分のための時間を作りましょう。そして、その時間を楽しみましょう。そうすれば、人生の目的達成に近づけるはずです。

本当に必要な仕事を整理して
「自分の時間」をつくる

P.F.ドラッカーは、政府機関や大企業などが抱える問題に取り組んできた経営コンサルタントとしてご存知の人も多いでしょう。著書『プロフェッショナルの条件』では、どのように知的生産性を向上し、自己実現を達成していくかについて触れています。

彼は、知的生産性を高めるためには、時間を管理する必要があると言います。さらに、そのためには継続して記録することが大切とのこと。まずは、つまらないことに時間を費やしていないかをチェックしましょう。

次に、この結果に基づいて仕事の整理を行います。具体的には、する必要のない仕事を見つけてやめること、他の人間でもやれることを探して他人に任せてしまうことです。

こうして仕事を整理すると、まとまった自分だけの時間を確保でき、成果を上げることができます。まずは出勤した日の帰りに、今日1日、何の仕事にどのくらい費やしたか、ノートに書いてみましょう。

それだけでも大きな一歩です。

「自分の葬儀」をイメージして
人生の目的を考える

世界で最も著名な自己啓発書の1つである『7つの習慣』は、全世界合わせて3,000万部以上を売り上げ、44ヶ国語に翻訳されました。著者のスティーブン・R・コヴィーは、フランクリン・コヴィー社を創設し、世界各国の政府や企業経営者に対してコンサルティングを行った人物です。

この本は、公的成功と私的成功をもたらすための7つの習慣を解説したものですが、ここでは第2の習慣である「目的を持って始める」を中心に見ていきましょう。コヴィーは、人生最後の姿を描き、それを念頭に置いて今日を始めることが大切だ、と説いています。そうすれば、自分にとって何が本当に大切なのかをベースに、今日、来週、来月と、未来の行動を計画することができるというのです。

さらに彼は、あなた自身の葬儀を想像してみてくださいと言います。その上で、この4つの問いについて考えてみましょう。

・集まってくれた人に、あなたの人生について何と言ってほしいか? 
・みんなに自分の人格のどういうところを見てほしかったか?
・どういう貢献や業績を覚えていてほしいか?
・彼らの人生にどういう影響を及ぼしたかったか?

これらの答えこそ、あなたの人生で最も大切にすべきものであり、人生の目的を持って始めることのベースになるでしょう。これを機会に一度じっくり考えてみてください。答えが出たら、ムダを排除し、目的に向かって取り組んでみましょう。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。