悩みや迷い軽くなる!「ポジティブ・シンキング」になる方法

仕事やプライベート。人生における悩みは尽きないものです。ここで参考にさせていただくのは、高田晋一さんがまとめた『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』という一冊の本。

数多くの自己啓発書から、成功に導く習慣を独自に分析して、選別。さらに内容を咀嚼して、誰もがマネできる方法に落とし込んでいるそうです。前向きな習慣を生活に取り入れたい人はチェックしてみてくださいね。

絶望から這い上がる
習慣づくりとは?

『小さな自分で満足するな!』の著者アンソニー・ロビンズは、17歳でビル清掃のアルバイトをしながら、2年間で約700冊の成功哲学や心理学に関する本を読破し、さらに様々な講演やセミナーにも参加したそうです。その後、24歳で億万長者の仲間入りを果たしたという、伝説的な人物です。

同書には、成功を収めるための様々な考え方が掲載されていますが、その中の一項、絶望から抜け出すための手法を紹介します。

ロビンズによれば、まずひと呼吸を置いて、自分の感情を見つめることが大切とのこと。たとえば「いま怒っている」ということを認識するだけで、不思議と怒りが薄まってくる効果が得られます。次に、その感情を受け止め「本当に自分が感じたいのはどんな感覚なのか」と自問自答します。このときに大切なのは、自分の感情に対して、好奇心を駆り立てること。

そして最後に、過去の成功体験を思い出すのです。以前に同じような状態に陥ったとき、自分がどんな風にうまく切り抜けたかを思い出して、応用できないかを考えます。過去に一度成功したことならば、今回もきっとうまくいくと信じられるはず。

たとえば、仕事でミスをして落ち込んだのなら、立ち直りたい自分を想像(自問自答)します。以前、同僚に話を聞いてもらって立ち直った(成功体験)なら今回も聞いてもらい、さらにアドバイスをしてもらう(応用)。そうすれば絶望から抜け出すことができるでしょう。

しっかり思い出せるように、過去に自分がピンチになったとき、どう切り抜けたかを思い出して、リストアップしておきましょう。それがつらいことから抜け出す大切な方法です。

正しい答えを知るために
ワイズセルフを意識

『最強のセルフプロデュース術』は、国際コーチ連盟の初代会長であるシェリル・リチャードソンが書いた名著です。

このなかで提案されているアイデアのひとつが「何かに困ったら、もうひとりの私に助けを求めよう」というものです。彼女はこの「もうひとりの私」のことを、ワイズセルフ(賢明なる自己)と呼んでいます。自分の内なる声、直感、深い洞察、第六感…そういったものを同義語として考えていいでしょう。

たとえば、今の仕事を本当に続けていいのかと迷っているときは、心の中でワイズセルフの意見を聞き、心に浮かんだアイデアに注意を払おうというわけです。

最も効果的なアプローチとして推奨する方法が、ワイズセルフに手紙を書くこと。あなたが悩んでいることについて、自分自身で思っていることや、心に浮かぶことを何でも手紙に書き連ねてみましょう。その間は頭の中を空っぽにして、答えが返ってくるのを静かに待ちます。そうすれば、きっともう1人のあなたが、何かしらのヒントを教えてくれるはずです。

成長を助ける
「なぜ?」の習慣

松下幸之助によって書かれた『道をひらく』は、昭和43年の発売以来、累系400万部を超えた、今なお読み継がれているロングセラーです。彼は言うまでもなく、経営の神様と呼ばれる日本を代表する経営者のひとり。

同書の中で「日に新たであるためには、いつも『なぜ?』と問わねばならぬ」と述べています。たとえば、子どもの心は素直であり、分からないことがあれば、すぐ「なぜ?」と質問します。そして与えられた答えを自分で一生懸命に考え、納得できなければ、どこまでも「なぜ」と問いかけます。だからこそ子どもは成長するのだと言い、大人もそうでなくてはならないと訴えています。

そこで、日頃から気になることがあったら「なぜ?」と言ってみるクセをつけてみてください。心の中でつぶやくだけでもOKですが、実際に声に出すとなお効果的です。そうすれば迷いが解消されていくでしょう。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。