暗闇にともる、「Lamp Plant」のやさしい葉明かり

必ずしもそれだけが「おしゃれな部屋」の定義ではないんだけど、間接照明と観葉植物のセレクトには、なぜだかこだわりが抜けない。本当ならば陽の光をいっぱいに浴びさせてあげたい、だから窓際がいいに決まっている。それでも白壁に伸びる葉っぱの陰影を楽しんだり。とまあ、こんな具合に。

そんなどっちも大好き人間からすれば「こういうの待ってた!」とは、正直に言ってしまうとならない、はずなのに…。このプランツ、意外と言っては失礼だけど美しいのですよ。

このプランツは、

暗闇にぼうっと咲く。

インダストリアルデザイナーMariana Fernandez Folbergがクリエイトしたのは、暗闇のなかで白熱の光を放つ植物「Lamp Plant」。

「なーんだ、植物に似せたランプか」、これで片付けてしまうことも確かにできる。けれど、植物たちが自然と形づくる葉の構造や茎の生え方、無駄のない自然界の機能性に目を向けて、日々そこからインスピレーションを得てデザインに落とし込んできたというMarianaには、植物(自然)と照明(プロダクト)、この相反するふたつが融合する瞬間が見えていたに違いない。ちょっと大げさだけど、こう信じてみたい。

LEDの明かりが水代わりに
葉脈を伝っていく

部屋の明るさにトーンをつくるのと同時に、雰囲気を演出させる照明。対して観葉植物には、みずみずしさや鮮度だけでなく、生命が呼吸するあたたかみを空間に与えてくれるもの。この両方のエネルギーを、ちょうどやさしく中和してくれるのがこのLamp Plantなんじゃないかな。

アクリルで表現された葉っぱは、ひと葉ごとに薄く葉脈(ようみゃく)がきちんと彫り込まれている。もちろん見た目の印象だけじゃない。水の代わりにLEDの明かりがここを通るとき、複雑な自然界の表情が顔をのぞかせる仕掛けだ。さらにこのアクリルの葉、一枚ずつ好きなように曲げて表情をつくることもできるんだそう。

夜に見頃を迎える
LEDの葉明かりをどうぞ

ちなみに芝生に見えるポット内のグリーンはもちろんイミテーション。それでも、これだけでも十分に“らしさ”があるではないか。

WEBサイトを見た感じ、Lamp Plantの種類はモンステラにサンスベリアにストレリチアだろうか、手のひらサイズのポットから大きめの鉢まで、葉の数やサイズにかわせてこちらも多彩。もし興味があればこちらから。一度その目でやさしい“葉明かり”をのぞいてみるといいかも。

Licensed material used with permission by Marina Folberg
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。