飲み頃は、高度10,000メートル。味覚の変化を逆算した「上空で楽しむビール」
飛行機での空の旅。上空では味覚に変化が起こるというのはよく聞くハナシ。どうやら高度と気圧が大きく関係しているようですが、まさかその変化した味覚に合わせて「空の上で最高においしい」を追求するなんて。
この逆説的なアプローチで、上空35,000フィート(約10,000メートル)でもおいしいクラフトエール「ベッツィービール」の提供を開始したのが、キャセイパシフィック航空。
上空でもおいしい
クラフトビールの登場
食都・香港を拠点にしているDNAからか、空の上で飲むビールにもこだわり抜いた、とのこと。
気圧と高度の関係で、機内では味覚に変化が起こることに着目し、空の上でもおいしく飲めるようにと、香港のビールメーカーと共同開発したそうです。
旅の始まりにふさわしい
「記憶」に残る1杯を
機内での味覚の変化に合わせて機内食を工夫する取り組みはこれまでにもありましたが、おいしいビールの味を追求する試みは、今回が初。
上空での味覚は「地上の3割減」になると言われていて、ベッツィービールの開発時に意識したのが、
・苦味を抑えるため、小麦の割合を増加
・口当たりを良くするために、炭酸ガスを通常より10%増加
・風味を感じやすくさせるために、こだわり抜いた原材料の配合
・ビタミンBを保つために無濾過で製法
これら4つのポイント。
「伝統的醸造法とサイエンスを掛け合わせた」とのことで、特に配合で言うと、香港産とイギリス産の原材料、アロマ、炭酸ガスなどのバランスを何度も試行錯誤。さらに、リュウガンという果実や香港の新界産のハチミツが、まろやかさや香りを演出しているとか。
「旅の始まりとなる飛行機で、思い出に残るビールを楽しんでほしい」という想いのもと、アジア最優秀女性シェフに選ばれたメイ・チョウ氏をはじめとする専門家や、多数の試飲審査員を招いて、ついに完成したのです。
ベッツィービールは、2017 年3月1日から4月30日までの間、香港とイギリス(ロンドン・ヒースロー、ロンドン・ガトウィック、マンチェスター)を結ぶ、各路線のファーストクラスとビジネスクラスで提供中。
5月以降の提供路線については、ベッツィービールの特設サイト(英語)で確認できます。
香港国際空港とロンドン・ヒースロー空港にあるキャセイパシフィック・ラウンジや、香港のミスター&ミセス・フォックスなどのレストランでも期間限定で提供されています。デリ・ディライト(deli-delight.com)限定でオンラインショッピングも可能(配送は香港のみ)。
地上と上空で、飲み比べてみたい!