ビール好きが目指す聖地! 本場ドイツ「オクトーバーフェスト」3つの特徴
9月半ばから10月上旬まで16日間にわたって開催される、ドイツのもっとも有名なビール祭「オクトーバーフェスト」。
日本でも日比谷公園や横浜赤レンガ倉庫などで開催され、徐々に秋の風物詩として定着しはじめていますが、本場であるドイツのオクトーバーフェストは、やっぱりひと味違うようです。リース恵実さんの著書『ビール語辞典』(誠文堂新光社)を参考に、その魅力に迫ってみましょう。
01.東京ドーム24個分の敷地に
600万人以上が集まる
600万人以上が集まる
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オクトーバーフェストのはじまりは、1800年代前半に行われたバイエルン王国のルードヴィヒ王子とテレーゼ姫の結婚式。このときに参加した市民があまりにも喜んだため毎年開催されるようになり、規模も拡大。
いまでは移動式遊園地もやってきて、大人も子どもも楽しめる一大イベントへと変貌をとげました。開催地としてもっとも有名なミュンヘンには、東京ドーム24個分の広大な敷地に、世界中から600万人以上がビールを求めて訪れます。
02.飲めるビールは1種類だけ!?
日本では色々なビールが提供されるのが一般的ですが、ミュンヘンのオクトーバーフェストで飲まれるビールは、市内にある6つのブルワリーがこのイベントのために醸造する「オクトーバーフェストビール」のみ。
「オクトーバーフェストビール」の正式な名前は「メルツェン」と言い、もともとドイツの農家の人たちが冷蔵庫のない時代、暑くなる前の3月(メエルツェン)に仕込み、夏に飲んでいたビールのことを指します。
03.とにかくたくさん飲むその理由は…
6つのブルワリーはそれぞれ何万人も入る大きなテントを建て、そのなかでマスジョッキと呼ばれる1リットルのビールが入る容器で飲むのですが、日本人ならアルコールに強い人でもコレ1杯で酔っぱらいそう…。
もともとドイツでは秋になると冬用のビールを仕込むために樽を空にしなくてはいけなかったため、これを飲み干すために「オクトーバーフェスト」が生まれた、とも言われています。
会場ではビールがすすむ肉料理など様々な郷土料理も販売されているため、たっぷり飲んで歌って、楽しめること間違いなし。本場ビールの聖地を夢見る人なら、一度は行ってみたいイベントですね。