左手をぺたり。「ハンドスタンプ」で、描く世界は無限大。

初めて見たときの感想は、生き生きしていて「あぁ綺麗だなぁ」。でも、そんな単純なものじゃなかった。よく見るとどの絵にも、端のかすれたところに見慣れたカタチの線があるじゃないか。

そう、実はこれ、手のひらに絵を描いて「スタンプしたもの」なのだ。

自身の左手をキャンバスに
絵を描き続ける

まずは、この動画を見てほしい。

こちらは映画『シザーハンズ』がテーマの作品。まず手のひらを白く塗り、その上に筆で絵を描いていく。

ここまで精巧に描いている時点でオドロキなのだが、注目ポイントは乾く前に素早く仕上げている点。だからこそ、紙にぺたっと押すと、手のシワや押し付ける力のムラによってかすれ具合が加わり、より雰囲気のある「スタンプ作品」になるというわけ。

他にも左手に描いた絵を背景と同化させたり、部分ごとに分けて描き、パズルのようにスタンプを押して大きな1枚の絵を完成させたり。手のひらで描く世界は様々だ。

ところで、製作者は何者なんだろう?当然、美術界隈の人だと思っていたら。

その正体は、小学校の先生。

実は、小学校教師Russell Powellさん。写真一番右の男性だ。その作品で約7万5千人のフォロワーを惹きつける人気インスタアーティスト。でありながら、子どもたちと戯れる姿も度々アップする親しみやすい先生。Instagramでは、可愛い子ども達と戯れる微笑ましい姿も見ることができる。

Licensed material used with permission by Russell Powell
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。