描き出すのはノスタルジー。「孤独な廃車」がアートになった。

イギリス出身のアーティストDan Rawlingsさんの作品は、標識や車、ノコギリ、タンクなどといった生活に根付く金属類から驚くほど繊細な草木、人のシルエットを彫り出すというもの。

「僕はどこかセンチメンタルな感じのする、古びた道具や農場の装置なんかを材料にして作品を作るのが好きなんだ。それが人々の間で共有されて、使われていた頃に想いを馳せることができるからね」

人々のぬくもりと面影を
ピュアな情景として描き出す

古ぼけた金属という忘れ去られた存在と、生きた植物や人影の温もりは、不思議なことによく似合う。それはそこにかつての人々の生活や、純粋でのどかな思い出が垣間見えるからかもしれない。

浮かび上がる影を見てほしい。まるで本物の生きた植物のよう。計算し尽くされている。

錆びたノコギリをもとにした作品。

「なんでもできる。自由だ。そんなふうに感じていた、純粋な、子どもの頃みたいな気持ちをみんなに思い出して欲しい。木に登ったり木の下に座ったり、植物を眺めている時間は、なんでもないものだけど、それが大事で、そこにはなんでもある」

作品をもっと見たい人は、FacebookInstagramもぜひ。

Licensed material used with permission by Dan Rawlings
他の記事を見る
美術館などのアート施設が近くにない人にも、アートを届ける素敵なプロジェクト。
大理石の彫刻と言えば、伝統的な芸術。石で作られているとは思えない滑らかな質感や、感情に訴えてくるような表情などが特徴ですよね。スペインのアーティストGer...
コンパクトカーのボンネットから煙が上がる。周りを野次馬が囲む。どうやらドライバーもお手上げ状態。というシチュエーションですよ、普通に考えたら。でもね……。...
世界中のストリートアートを検索できるアプリ「Street Art Cities」。現在、70カ国以上、350を超える都市のストリートアートが登録されています。
石鹸などを扱うアメリカの小売店Bath & Body Worksは、目の見えない障害者にアートを楽しんでもらおうと、「白い杖の日」に合わせて#TheBli...
いま、欧米ではビジネスの場においてアートが注目されています。私自身もGoogleやWeWorkといった企業にアーティストとして呼ばれることも。なぜか?アー...
南米最大の現代美術展、「サンパウロ・ビエンナーレ」が開催されるブラジルばかりに注目がいきがちだが、アルゼンチンもまたラテンアメリカの現代アートシーンを牽引...
インド東部、最貧困州といわれるビハール州の小さな村にある学校で、2010年国際的な芸術祭「Wall Art Festival(WAF)」が始まった。目的は...
今年5月に、台湾で開催されたサンドアート世界大会の優勝作品『宮本武蔵』の生みの親である保坂俊彦さん。日本ではまだ認知度の低い砂像(さぞう)の魅力を、保坂さ...
マスメディアの広告は商品を宣伝するが、アートは、人間や社会にとって大切なものを宣伝している。幸運なことに、僕たちのまわりには多くのアートがある。広告では忘...
イギリスのリンカン大聖堂にディスプレイされた馬の彫刻。実物大の迫力もさることながら、驚かされたのはその素材なのだ。答は、なんとA4サイズの紙なのだ!?これ...
サンフランシスコ近代美術館のサービス、「Send Me MOMA」はキーワードや絵文字を送ることで収蔵品からそれにあったアートを紹介してくれるというもの。...
まだ卒業シーズンでもないのに「黒板アート」を話題にあげれば、当然季節外れな感は否めません。けれどその黒板アートで、このところアメリカのメディアを中心に話題...
過去にリオデジャネイロのファベーラやケープタウンのシャンティタウンを色鮮やかに変えてきたアーティストeL Seed。そんな彼がカイロの街に描いたアートを改...
私の中で刺青イコール怖い人のイメージがある。だけど、アーティストのFabio Vialeの彫刻は、刺青は日本の誇れる伝統芸術であることに気づかせてくれた。...
2019年1月19日から、コンテンポラリーアーティストKAWSによる巨大なアートが、台湾・台北の中正紀念堂の前に足を伸ばすようなかたちで設置されています。...
前篇では、GoogleやWeWorkといった企業の事例を交えながら、これまでは趣味・娯楽としての側面が強かったアートがビジネスにおける必須科目となりつつあ...
写真と見間違えるような、精密な肖像画。これ実は、たった1本の鉛筆で描かれているんです。手がけているのは、23歳のナイジェリア人アーティストKen Nwad...
世の中には、様々なアーティストが存在するが、ペーパーカッティング・アーティストのPippa Dyrlagaもその1人。彼女が使うツールは、紙とペンカッター...
イギリスのアーティスト、Tammillia Eloiseさんは、楽器をキャンバスとして使って、自分の世界観を描いています。彼女の色とりどりの世界が、楽器か...