3,000年前のエジプトの義足が、想像以上のクオリティ

漫画『王家の紋章』には、古代エジプトにタイムスリップした主人公が腕の骨を折り、治療を受けるシーンがあります。約3,000年も前に骨折治療なんてできたのか、疑問に思う人もいるでしょう。でも、古代のワザをあなどるなかれ。

スイス・バーゼル大学の発表によると、紀元前のエジプトの義足を研究するうち、当時の医療技術と美学には目を見張るものがあったことがわかってきたそうなのです。

プロの業で
フィット感を追求

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Photo by the University of Basel, Switzerland

まるで美術品か何かのようにも見えますが、これは大昔に実際に使われていた木製の義足

つぎはぎ部分は、持ち主の体の変化に合わせて微調整が数回行われたしるし。固定のためのベルトストラップもがっちりとした作りで、かなり丈夫だとか。機械もコンピュータもない時代に手作業でこれを作っていたのかと思うと、感嘆せざるを得ません。

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Photo by the University of Basel, Switzerland

当時この義足は高級品。持ち主は司祭の娘の可能性が高いそうで、その身分の高さから、各分野のスペシャリストを集めて製作したものだろうと言われています。もとの足に自然に馴染む美しさと、つけごこちの良さにも細心の注意を払って作られているとのこと。

写実的で精巧なそのつくりから、当時の高度に発達した技術人体に詳しいアーティストの存在を読み取ることもできるんだとか。

天文学や数学の発展もめざましかったという古代エジプト。現代にも脈々と受け継がれているテクノロジーの源流をしみじみと感じてしまいます。

Licensed material used with permission by the University of Basel, Switzerland
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