鳥の巣みたいなスウェーデンのお家。中は意外と広いんです。

これまでにも、さまざまな国の変わったお家や意外な場所にある建物を見てきた。例えば、巨大な岩の上や断崖絶壁に建てられたもの。でもそのほとんどは、何か硬いものに面していたり、柱があったりと、下に支えがあった。

でも、スウェーデンの建築会社「Manofactory」がつくったこの家は「そろそろユニークな建物は見飽きてきた」なんて人にも楽しんでもらえるのではないか。

「あれ、浮いてるの?」と一瞬目を疑ってしまった。

でも安心して。ちゃんと固定されている。

ちなみに中はこんな感じ。スタイリッシュで外からよりも広く見えるのだ。

なんでこんなところに
建てたの?

一番聞きたかった疑問を、プロジェクトに関わったMichel Silverstorm氏に投げかけてみた。

「今まで誰も考えたことがなかったような場所も使えるということを、目に見える形で伝えたかったんだ。特に、建物を建てるための土地が不足しているという、都会の状況を良くするためにね」

また一番苦労したところは「魅力的な建築物をつくりながらも、鉄骨の部分で費用がかかりすぎないようにすることだった」とか。

偶然から生まれた
ユニークな発想

「ある日、プロジェクトメンバーと別件でミーティングをしていたんだ。ちょうどその週、地元メディアが首都ストックホルムの住宅問題について、大きく扱っている記事がいくつか出ていたんだ。だから冗談っぽく僕はこう言った。『問題ない。ストックホルムの中心にだって家は何百と建てられる』ってね。でもそんなこと、メンバーは信じなかったからこうも言った。『簡単だよ。鳥の巣みたいに崖から吊るせばいいのさ』って。みんなで笑ったんだけど、話は進んでいって、今はほら、この通りだ」

頭に浮かんだアイデアを、そのまま現実にしてしまうなんて…。しかも街のためだってことを考えると、どこか愛着が湧いてきてしまう。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。